かなり昔、ハヤカワ文庫には「Jr」という分類があり、エラリー・クイーンのジュブナイルが収録されていました。
Wikipediaによれば、クイーンのジュブナイルは以下のようなラインナップとのことです。
エラリー・クイーン・ジュニア名義の作品1941年 黒い犬の秘密 The Black Dog Mystery 1942年 金色の鷲の秘密 The Golden Eagle Mystery 1943年 緑色の亀の秘密 The Green Turtle Mystery 1946年 赤いリスの秘密 The Red Chipmunk Mystery 1948年 茶色い狐の秘密 The Brown Fox Mystery 1950年 白い象の秘密 The White Elephant Mystery 1952年 黄色い猫の秘密 The Yellow Cat Mystery 1954年 青いにしんの秘密 The Blue Herring Mystery 1966年 紫の鳥の秘密 The Purple Bird Mystery (邦訳は早川書房 HMMに連載のみ。単行本・文庫なし。)
(上記ジュナの冒険シリーズの他に、エラリー・クイーン・ジュニア名義の児童向けミステリ小説が2作あるが日本語未訳である)
Wikipediaによれば、クイーンのジュブナイルは以下のようなラインナップとのことです。
エラリー・クイーン・ジュニア名義の作品
(上記ジュナの冒険シリーズの他に、エラリー・クイーン・ジュニア名義の児童向けミステリ小説が2作あるが日本語未訳である)
現在は、いずれもかなり入手困難な状況で、筆者も古本屋では時々見かけますが、一冊も読んだことはありません。
よくよく見ると「クイーン・ジュニア」とあることからわかる通り、クイーン作、と謳っているはいえ、実際にはこれは別の作家による代作だということで、今後再刊されることはなかろうと思っていました。
ところが、今年の夏に角川つばさ文庫という、児童向け文庫から「見習い探偵ジュナの冒険」という本が出ました。
ハヤカワ文庫版とは全くタイトルが異なりますが、「緑色の亀の秘密(The Green Turtle Mystery)」の新訳です。
さて、何の説明もなく、しかもシリーズの3作目から刊行されたため、「果たしてシリーズを続けるのか?これ一冊で終わりなのか?」と全国のクイーンファンが注目していたところ、年明けに2冊めが出ました。
タイトルからわかる通り、一作目の「黒い犬の秘密(The Black Dog Mystery)」です。
こんな表紙で出されるとコレクションしづらい、という意見もあろうかと思いますが、このまま順調にいって全てが訳されると本邦初の単行本がこんな表紙で出てしまう可能性もあり、目が離せない状況です。
ちなみに、少なくとも一冊目をパラパラと見た限りでは、解説はついていないため、代作というような作品に関する情報は全くありません。また、完全訳なのかどうかもよくわかりません。さらに、今後もシリーズが続くのかどうかもわかりません。
まあしかし、こういうちょっとしたうさん臭さが、かつての偕成社ミステリがそうであったように、児童向けミステリの魅力でもあるでしょう。
原作は洋書で入手可能です。
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タイトルからわかる通り、一作目の「黒い犬の秘密(The Black Dog Mystery)」です。
こんな表紙で出されるとコレクションしづらい、という意見もあろうかと思いますが、このまま順調にいって全てが訳されると本邦初の単行本がこんな表紙で出てしまう可能性もあり、目が離せない状況です。
ちなみに、少なくとも一冊目をパラパラと見た限りでは、解説はついていないため、代作というような作品に関する情報は全くありません。また、完全訳なのかどうかもよくわかりません。さらに、今後もシリーズが続くのかどうかもわかりません。
まあしかし、こういうちょっとしたうさん臭さが、かつての偕成社ミステリがそうであったように、児童向けミステリの魅力でもあるでしょう。
原作は洋書で入手可能です。
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