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今日は本とは全く関係ない記事です。

わが家では昨年(2018年)の正月に買ったソニーのBDZ-ZW1500を使っています。
10年前に買った同じくソニーのブルーレイレコーダの動作がずいぶんと不安定になってきたため、壊れる前に買い替えたものです。

購入した時点で「どこでも録画予約・どこでも視聴・おでかけ転送」の機能があることはわかっていたのですが、わが家の家電でスマホと連動させているものは一つもないため、「外からつなごうと思ったら、当然、ルータのポートを開放しないといけないだろうし、設定が面倒だな」と思い込んでいて、1年半以上も試すことはもちろん、調べてみることすらありませんでした。
にも関わらず、最初の設定でなんとなく自宅のWi-Fiにだけはつないでいたわけです。

先日、デスクトップPCを買い替えてあれこれいじっていたら、PCのアプリからレコーダの中身を覗けることに気づきました。
Wi-Fiでつながっていて、同じネットワーク内なので、これ自体は別に驚きはありません。
権限がないため再生はできないのですが、PCで録画番組を見られたら、子どもたちにテレビを占領されているあいだにも録画番組消化ができるようになってちょっと便利だなと思いついたわけです。

そこでネットワーク越しの再生方法について初めて調べてみたのですが、まずPCで見るには「PC TV Plus」というアプリのインストールが必要で、これが3000円(わが家の環境で再生可能なのかは未確認)。
ちと高い。
そこでスマホのアプリを調べると「Video & TV SideView」というソニー製品用のアプリがあり、これが500円。というわけで、失敗しても大したことない価格なので購入しました。

で、インストールして驚いたのは全く何の設定の必要もなく繋がってしまったこと。
ルータについてはもともと使えるポートが用意されているのかどうかわかりませんが、何もせず。
さらに、WAN側のIPアドレスを調べて入力したりとか(で、変わるたびに書き換える)、そういう作業も予想していたのですが、これも一切なし。
まあ、考えてみれば、この手の家庭用機器はネットワークの知識が完全にゼロの人でも使えるようにしなければいけないので、かなり頑張って開発しているんでしょうね。職場のシステムとはワケが違う。
IPアドレスについては、同一ネットワーク内でアプリを立ち上げレコーダと接続した際に取得していると思われます(したがって、外出中にIPアドレスが変わってしまうとつながらない)。

というわけで、無事に設定できて、子どもがテレビを見てるあいだどころか、通勤途中にも録画番組を消化できる身分となり、ずいぶんと楽になりました。

ところが、不満がいくつか。
まず「どこでも視聴」は、外出先からレコーダへ接続して、そのまま録り溜めた番組を再生させる機能ですが、当然、通信量が膨大になります。
それほどリッチな回線契約をしているわけでないので、ちょっとでも使ったらパンクします。そこで、出張先のホテルで、部屋の無料Wi-Fiにつないで試してみました。
しかし、これで見続けるのはそうとう厳しい。おおよそ30秒ごとに10秒くらいのペースで、データの読み込みのために固まってしまうという状態で、早送りもできないため、45分の「探偵ナイトスクープ」を見るために1時間以上かかりました。

そうなると、予めスマホへ番組を転送しておく「おでかけ転送」の出番です。
ところが、これを出張先のホテルから試したところ転送できないのです。
どうやら、同一ネットクワーク内でないと転送できない仕様となっているのです。
テレビ番組はデジタルの時代になってからガチガチにプロテクトがかかるようになってしまったので、これもその一環なのでしょう。

しかしこれはなかなか不便です。
筆者が通勤や出張中の暇つぶしに見るだけなら予め準備しておけばよいだけなのですが、できれば家族で旅行するときも、車内や宿泊先で、子どもたちのために自宅の録画番組を見られるようにしたいと考えていたからです。いつも、DVDへ焼いたりしていろいろ手間がかかっているので、手軽にアクセスできるようになったら楽チンだな、と。
ところが、同一ネットワーク内でなければ転送できないとなると、DVDへ焼くよりは楽ですが、やはり事前準備は必要ということ。なんとかならないものか。

そこで思いついたのがVPNです。
自宅のネットワークとスマホをVPNで繋げば、同一ネットワーク内ということになるので、外出先でも「おでかけ転送」できるのではないか。
というわけで、ルータのマニュアルをWebで探して一生懸命、設定しましたよ。
こんなことをわざわざやるのは初めてのことですが、内容を見ると家庭用のルータとはいえ、なかなかセキュアにVPN設定ができるようになっていて感心。
で、1時間近くかけてようやくスマホがつながりました。
これでバラ色の未来が広がっている!と、スマホを自宅Wi-FiからLTEへ切り替え、レコーダへつないでみたいのですが、なんと転送できない!

で、Webでいろいろ検索してみたのですが、やはり同じようにVPNで「おでかけ転送」しようとしている人は他にもいて、皆一様に「できない」と結論しています。
VPNでつないでいれば、レコーダからすれば紛れもなく同一ネットワーク内に見えているはずなのですが、これ、いったいどういう仕組みなんでしょうね。
外出先からサクッと機器へつながる理屈は推測できますが、VPNを阻止している方法は見当がつきません。
方法だけなく、理由もわかりません。著作権保護の観点から言っても、VPN接続まで排除しなくてもいいんじゃないの? どっちみち許容されている転送回数は10回までだぜ? と思ってしまうのですが。

というわけで、本日の記事は同じなようなことを思いついて、試している方向けのものでした。


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