学研M文庫そのものが今やなくなってしまいましたが、かつてここで「伝奇ノ匣」というとんでもないシリーズが刊行されていました。
幻想文学アンソロジーの第一人者・東雅夫氏の編纂によるものですが、氏の仕事の中でも最も暴走していたと言ってもよいのではないでしょうか。このシリーズでしか読めない作品がかなり含まれており、当然のように古書価も高騰しています。
「全然知らない話ばかり載っている……」と思いながらも、本当に買っておいてよかった、というシリーズです。最も貴重な巻は村山槐多と夢野久作だと思いますね。空前絶後、歴史に残る編集です。
以下の目次は、購入当時に作ったメモを元にしていますが、本は実家に置いてあるため、掲載にあたっての確認をしていません。知らない小説、しかも難しい漢字ばかりなので、誤記があるかもしれませんがご容赦ください。
なお、一部の巻は電子書籍も出ているようです。リンク先のAmazonでご確認ください。
妖虫奇譚高島異誌(国枝史郎)
弓道中祖伝(国枝史郎)
日置流系図(国枝史郎)
大鵬のゆくえ(国枝史郎)
レモンの花の咲く丘へ(国枝史郎)
序に代うるの詩二編(国枝史郎)
死に行く人魚(国枝史郎)
その日のために(国枝史郎)
解説(東雅夫)
小坂部姫(岡本綺堂)
クラリモンド(ゴーチェ/岡本綺堂)
平家蟹(岡本綺堂)
蟹萬寺縁起(岡本綺堂)
人狼(岡本綺堂)
青蛙神(戯曲)(岡本綺堂)
青蛙神(短編小説)(岡本綺堂)
蟹(岡本綺堂)
五色蟹(岡本綺堂)
木曽の旅人(岡本綺堂)
江戸の化物(岡本綺堂)
高坐の牡丹燈籠(岡本綺堂)
舞台の牡丹燈籠(岡本綺堂)
小坂部伝説(岡本綺堂)
怪談劇(岡本綺堂)
温泉雑記(岡本綺堂)
木曽の怪物(岡本綺堂)
蓮華温泉の怪話(岡本綺堂)
解説(東雅夫)
妖婆(芥川龍之介)
アグニの神(芥川龍之介)
黒衣聖母(芥川龍之介)
奇怪な再会(芥川龍之介)
影(芥川龍之介)
沼(芥川龍之介)
凶(芥川龍之介)
二つの手紙(芥川龍之介)
歯車(芥川龍之介)
邪宗門(芥川龍之介)
きりしとほろ上人伝(芥川龍之介)
老いたる素戔嗚尊(芥川龍之介)
金将軍(芥川龍之介)
酒虫(芥川龍之介)
煙草と悪魔(芥川龍之介)
悪魔(芥川龍之介)
貉(芥川龍之介)
竜(芥川龍之介)
二人小町(芥川龍之介)
河童(芥川龍之介)
「ケルトの薄明」より(芥川龍之介)
文藝雑話 饒舌(芥川龍之介)
近頃の幽霊(芥川龍之介)
英米の文学上に現れた怪異(芥川龍之介)
河童(芥川龍之介)
暗合(芥川龍之介)
市村座の「四谷怪談」(芥川龍之介)
リチャード・バアトン訳「千夜一夜物語」に就いて(芥川龍之介)
案頭の書(芥川龍之介)
鏡花全集に就いて(芥川龍之介)
ポーの片影(芥川龍之介)
猪・鹿・狸(芥川龍之介)
今昔物語鑑賞(芥川龍之介)
追憶(芥川龍之介)
妖奇怪異抄(芥川龍之介)
椒図志異(芥川龍之介)
怪談会(芥川龍之介)
柳田國男座談会(芥川龍之介)
解説(東雅夫)
四月短章(村山槐多)
美少年サイラノの首(村山槐多)
血の小姓(村山槐多)
悪魔の舌(村山槐多)
君に(村山槐多)
魔童子伝(村山槐多)
深夜の猿(村山槐多)
魔猿伝(村山槐多)
鏡に(村山槐多)
殺人行者(村山槐多)
充血(村山槐多)
居合抜き(村山槐多)
童児群浴(村山槐多)
鉄の童子(村山槐多)
情調(村山槐多)
廃邑の少女(村山槐多)
宮殿指示(村山槐多)
太古の舞姫(村山槐多)
金剛光中の遊戯(村山槐多)
童話「五つの夢」(村山槐多)
薄き雨(村山槐多)
金色と紫色との循環せる眼(村山槐多)
球の躍り(村山槐多)
電気燈の感覚(村山槐多)
孔雀石の小箱(村山槐多)
孔雀の涙(村山槐多)
孔雀の舌(村山槐多)
悪女時代(村山槐多)
深夜の耳(村山槐多)
酒顛童子(村山槐多)
ある日ぐれ(村山槐多)
信州日記(村山槐多)
画具と世界(村山槐多)
人の世界(村山槐多)
レオナルドに告ぐる辞(村山槐多)
山本鼎氏へ(村山槐多)
テング 非天狗 壮快旅行記(村山槐多)
音の連続と無窮変奏(槐多カプリチオ)(津原泰水)
解説(東雅夫)
『ドグラ・マグラ』伝奇十景(夢野久作)
『ドグラ・マグラ』草稿(夢野久作)
柱時計(夢野久作)
傀儡師(夢野久作)
侏儒(夢野久作)
病院(夢野久作)
瓶詰地獄(夢野久作)
狂人は笑う(夢野久作)
キチガイ地獄(夢野久作)
一足お先に(夢野久作)
猟奇歌(夢野久作)
映画「ドグラ・マグラ」脚本(松本俊夫/大和屋竺)
『磯辺偶渉』より(呉秀三)
解説(東雅夫)
解説(東雅夫)
アッシャア屋形崩るるの記(エドガー・アラン・ポー/日夏耿之介・訳)
おとらんと城綺譚(ホレス・ウォルポール/平井呈一・訳)
開巻驚奇 龍動鬼談(エドワード・ブルワー=リットン/井上勤・訳)
怪の物(ドクトル・エマニエル/黒岩涙香・訳)
「モンク・ルイス」と恐怖怪奇派(小泉八雲/平井呈一・訳)
小説における超自然の価値(小泉八雲/平井呈一・訳)
解説(東雅夫)
黒島王の伝(永峰秀樹・訳)
黄銅の都城の譚(日夏耿之介・訳)
シャグバットの毛剃(ジョージ・メレディス/皆川正禧・訳)
シャグバットの剃髪(小泉八雲/田部隆次・訳)
蓬莱(皆川正禧)
サイブレス(古川日出男)
解説(東雅夫)
クリスタベル姫(コールリッジ/大和資雄・訳)
新造物者(シェリー夫人/瓠廼舎主人・訳)
バイロンの吸血鬼(ポリドリ/佐藤春夫・訳)
不信者(バイロン卿/小日向定次郎・訳)
クラリモンド(ゴーチェ/芥川龍之介・訳)
吸血鬼(ガストン・ルルー/池田眞・訳)
吸血鬼(マルセル・シュウオップ/矢野目源一・訳)
モダン吸血鬼(W.L.アルデン/横溝正史・訳)
屍鬼(小泉八雲/大谷繞石・訳)
吸血鬼譚(日夏耿之介)
嗜屍と永生(平井呈一)
解説(東雅夫)
幻想文学アンソロジーの第一人者・東雅夫氏の編纂によるものですが、氏の仕事の中でも最も暴走していたと言ってもよいのではないでしょうか。このシリーズでしか読めない作品がかなり含まれており、当然のように古書価も高騰しています。
「全然知らない話ばかり載っている……」と思いながらも、本当に買っておいてよかった、というシリーズです。最も貴重な巻は村山槐多と夢野久作だと思いますね。空前絶後、歴史に残る編集です。
以下の目次は、購入当時に作ったメモを元にしていますが、本は実家に置いてあるため、掲載にあたっての確認をしていません。知らない小説、しかも難しい漢字ばかりなので、誤記があるかもしれませんがご容赦ください。
なお、一部の巻は電子書籍も出ているようです。リンク先のAmazonでご確認ください。
『伝奇ノ匣 1 国枝史郎ベスト・セレクション』
八ヶ嶽の魔神(国枝史郎)妖虫奇譚高島異誌(国枝史郎)
弓道中祖伝(国枝史郎)
日置流系図(国枝史郎)
大鵬のゆくえ(国枝史郎)
レモンの花の咲く丘へ(国枝史郎)
序に代うるの詩二編(国枝史郎)
死に行く人魚(国枝史郎)
その日のために(国枝史郎)
解説(東雅夫)
『伝奇ノ匣 2 岡本綺堂妖術伝奇集』
玉藻の前(岡本綺堂)小坂部姫(岡本綺堂)
クラリモンド(ゴーチェ/岡本綺堂)
平家蟹(岡本綺堂)
蟹萬寺縁起(岡本綺堂)
人狼(岡本綺堂)
青蛙神(戯曲)(岡本綺堂)
青蛙神(短編小説)(岡本綺堂)
蟹(岡本綺堂)
五色蟹(岡本綺堂)
木曽の旅人(岡本綺堂)
江戸の化物(岡本綺堂)
高坐の牡丹燈籠(岡本綺堂)
舞台の牡丹燈籠(岡本綺堂)
小坂部伝説(岡本綺堂)
怪談劇(岡本綺堂)
温泉雑記(岡本綺堂)
木曽の怪物(岡本綺堂)
蓮華温泉の怪話(岡本綺堂)
解説(東雅夫)
『伝奇ノ匣 3 芥川龍之介 妖怪文学館』
妖怪畫帖(芥川龍之介)妖婆(芥川龍之介)
アグニの神(芥川龍之介)
黒衣聖母(芥川龍之介)
奇怪な再会(芥川龍之介)
影(芥川龍之介)
沼(芥川龍之介)
凶(芥川龍之介)
二つの手紙(芥川龍之介)
歯車(芥川龍之介)
邪宗門(芥川龍之介)
きりしとほろ上人伝(芥川龍之介)
老いたる素戔嗚尊(芥川龍之介)
金将軍(芥川龍之介)
酒虫(芥川龍之介)
煙草と悪魔(芥川龍之介)
悪魔(芥川龍之介)
貉(芥川龍之介)
竜(芥川龍之介)
二人小町(芥川龍之介)
河童(芥川龍之介)
「ケルトの薄明」より(芥川龍之介)
文藝雑話 饒舌(芥川龍之介)
近頃の幽霊(芥川龍之介)
英米の文学上に現れた怪異(芥川龍之介)
河童(芥川龍之介)
暗合(芥川龍之介)
市村座の「四谷怪談」(芥川龍之介)
リチャード・バアトン訳「千夜一夜物語」に就いて(芥川龍之介)
案頭の書(芥川龍之介)
鏡花全集に就いて(芥川龍之介)
ポーの片影(芥川龍之介)
猪・鹿・狸(芥川龍之介)
今昔物語鑑賞(芥川龍之介)
追憶(芥川龍之介)
妖奇怪異抄(芥川龍之介)
椒図志異(芥川龍之介)
怪談会(芥川龍之介)
柳田國男座談会(芥川龍之介)
解説(東雅夫)
『伝奇ノ匣 4 村山槐多耽美怪奇全集』
槐多「二少年図」(江戸川乱歩)四月短章(村山槐多)
美少年サイラノの首(村山槐多)
血の小姓(村山槐多)
悪魔の舌(村山槐多)
君に(村山槐多)
魔童子伝(村山槐多)
深夜の猿(村山槐多)
魔猿伝(村山槐多)
鏡に(村山槐多)
殺人行者(村山槐多)
充血(村山槐多)
居合抜き(村山槐多)
童児群浴(村山槐多)
鉄の童子(村山槐多)
情調(村山槐多)
廃邑の少女(村山槐多)
宮殿指示(村山槐多)
太古の舞姫(村山槐多)
金剛光中の遊戯(村山槐多)
童話「五つの夢」(村山槐多)
薄き雨(村山槐多)
金色と紫色との循環せる眼(村山槐多)
球の躍り(村山槐多)
電気燈の感覚(村山槐多)
孔雀石の小箱(村山槐多)
孔雀の涙(村山槐多)
孔雀の舌(村山槐多)
悪女時代(村山槐多)
深夜の耳(村山槐多)
酒顛童子(村山槐多)
ある日ぐれ(村山槐多)
信州日記(村山槐多)
画具と世界(村山槐多)
人の世界(村山槐多)
レオナルドに告ぐる辞(村山槐多)
山本鼎氏へ(村山槐多)
テング 非天狗 壮快旅行記(村山槐多)
音の連続と無窮変奏(槐多カプリチオ)(津原泰水)
解説(東雅夫)
『伝奇ノ匣 5 夢野久作ドグラマグラ幻戯』
「ドグラ・マグラ」はどう読まれてきたか(西原和海)『ドグラ・マグラ』伝奇十景(夢野久作)
『ドグラ・マグラ』草稿(夢野久作)
柱時計(夢野久作)
傀儡師(夢野久作)
侏儒(夢野久作)
病院(夢野久作)
瓶詰地獄(夢野久作)
狂人は笑う(夢野久作)
キチガイ地獄(夢野久作)
一足お先に(夢野久作)
猟奇歌(夢野久作)
映画「ドグラ・マグラ」脚本(松本俊夫/大和屋竺)
『磯辺偶渉』より(呉秀三)
解説(東雅夫)
『伝奇ノ匣 6 田中貢太郎 日本怪談事典』
日本怪談事典(田中貢太郎)解説(東雅夫)
『伝奇ノ匣 7 ゴシック名訳集成 西洋伝奇物語』
大鴉(エドガー・アラン・ポー/日夏耿之介・訳)アッシャア屋形崩るるの記(エドガー・アラン・ポー/日夏耿之介・訳)
おとらんと城綺譚(ホレス・ウォルポール/平井呈一・訳)
開巻驚奇 龍動鬼談(エドワード・ブルワー=リットン/井上勤・訳)
怪の物(ドクトル・エマニエル/黒岩涙香・訳)
「モンク・ルイス」と恐怖怪奇派(小泉八雲/平井呈一・訳)
小説における超自然の価値(小泉八雲/平井呈一・訳)
解説(東雅夫)
『伝奇ノ匣 8 ゴシック名訳集成 暴夜幻想譚』
ヴァテック(ウィリアム・ベックフォード/矢野目源一・訳)黒島王の伝(永峰秀樹・訳)
黄銅の都城の譚(日夏耿之介・訳)
シャグバットの毛剃(ジョージ・メレディス/皆川正禧・訳)
シャグバットの剃髪(小泉八雲/田部隆次・訳)
蓬莱(皆川正禧)
サイブレス(古川日出男)
解説(東雅夫)
『伝奇ノ匣 9 ゴシック名訳集成 吸血妖鬼譚』
恠異ぶくろ(抄)(日夏耿之介)クリスタベル姫(コールリッジ/大和資雄・訳)
新造物者(シェリー夫人/瓠廼舎主人・訳)
バイロンの吸血鬼(ポリドリ/佐藤春夫・訳)
不信者(バイロン卿/小日向定次郎・訳)
クラリモンド(ゴーチェ/芥川龍之介・訳)
吸血鬼(ガストン・ルルー/池田眞・訳)
吸血鬼(マルセル・シュウオップ/矢野目源一・訳)
モダン吸血鬼(W.L.アルデン/横溝正史・訳)
屍鬼(小泉八雲/大谷繞石・訳)
吸血鬼譚(日夏耿之介)
嗜屍と永生(平井呈一)
解説(東雅夫)
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