横溝正史原作小説映像化作品のDVD化状況をまとめてみたいと思います。リンク先は全てAmazon販売ページです。
特に解説はなく、リファレンス用リストです。漏れなどは気づき次第、修正をかけていきます。
2回目は金田一耕助が登場しない「映画」について。
これはさすがにあまりDVDにはなっていません。
中川信夫監督「人形佐七捕物帖 妖艶六死美人」1956年 新東宝
若山富三郎・主演
人形佐七の映画は、実は金田一映画に匹敵する本数が製作されています。なんせ戦前にもすでに「羽子板の謎」なる映画が製作されているようで、これはフィルムは残っているんでしょうか。
戦後には若山富三郎(のちの磯川警部)が佐七を演じたシリーズが量産されています。
しかし、DVDになっているのはこの一本だけ。若山版の第一作です。監督は怪談映画の巨匠として名高い中川信夫。金田一映画「吸血蛾」も撮っていて、金田一耕助と人形佐七の両方を撮影している唯一の監督といえます。
沢島忠監督「お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷」1959年 東映
中村錦之助・主演
脚本の比佐芳武はいわずと知れた、千恵蔵版金田一シリーズの脚本家。多羅尾伴内シリーズも書いていたミステリ通です。
原作は角川文庫未収録。ちょっと前に徳間文庫で復刊していました。
高林陽一監督「蔵の中」1981年 角川春樹事務所
「悪霊島」と同時に公開された一作です。劇場によっては併映されたようです。高林陽一はATG「本陣殺人事件」も監督。ヒロインはニューハーフの松原留美子が演じ「妖艶な美しさ」と評判だったようですが……うーん、筆者にはオッサンにしか見えませんでした。きっと私の目がおかしいんでしょう。
脚本は桂千穂。ここ最近、ミステリ映画の筋金入りマニアとしてガイド本をたくさん出しています。
というわけで、非-金田一映画でDVDになっているものはわずか3作しかなく、しかもうち2作は捕物帖というわけなのですが、ミステリファンの最大の関心はやはり「蝶々失踪事件」でしょう。
実はこれ、VHSでは発売されていました。
久松静児監督「蝶々失踪事件」1947年 大映
岡譲司・主演
大映はかつて、かなりマニアックなタイトルまで網羅したビデオのシリーズを出していて、「蝶々殺人事件」や前回の記事で紹介した「毒蛇島奇談 女王蜂」なんかも収録していました。
どちらもビデオ屋で何度か手に取ったことはあるのですが、なぜか買わずに済ませてしまっていました。やっぱり買っておけばよかったなあ、と思わないでもない。
同じシリーズで出ていた乱歩の「蜘蛛男」や「黒蜥蜴」(美輪明宏じゃない方)なんかはその後DVD化されているので、横溝映画のこの2作もいつかはDVDになるんじゃないかとずっと待っているのですが……KADOKAWAさん、頼みますよッ!
「恐怖奇形人間」だってDVDが発売される時代だから、いつか奇跡は起こるはず!
関連記事:
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特に解説はなく、リファレンス用リストです。漏れなどは気づき次第、修正をかけていきます。
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これはさすがにあまりDVDにはなっていません。
中川信夫監督「人形佐七捕物帖 妖艶六死美人」1956年 新東宝
若山富三郎・主演
人形佐七の映画は、実は金田一映画に匹敵する本数が製作されています。なんせ戦前にもすでに「羽子板の謎」なる映画が製作されているようで、これはフィルムは残っているんでしょうか。
戦後には若山富三郎(のちの磯川警部)が佐七を演じたシリーズが量産されています。
しかし、DVDになっているのはこの一本だけ。若山版の第一作です。監督は怪談映画の巨匠として名高い中川信夫。金田一映画「吸血蛾」も撮っていて、金田一耕助と人形佐七の両方を撮影している唯一の監督といえます。
沢島忠監督「お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷」1959年 東映
中村錦之助・主演
脚本の比佐芳武はいわずと知れた、千恵蔵版金田一シリーズの脚本家。多羅尾伴内シリーズも書いていたミステリ通です。
原作は角川文庫未収録。ちょっと前に徳間文庫で復刊していました。
高林陽一監督「蔵の中」1981年 角川春樹事務所
「悪霊島」と同時に公開された一作です。劇場によっては併映されたようです。高林陽一はATG「本陣殺人事件」も監督。ヒロインはニューハーフの松原留美子が演じ「妖艶な美しさ」と評判だったようですが……うーん、筆者にはオッサンにしか見えませんでした。きっと私の目がおかしいんでしょう。
脚本は桂千穂。ここ最近、ミステリ映画の筋金入りマニアとしてガイド本をたくさん出しています。
というわけで、非-金田一映画でDVDになっているものはわずか3作しかなく、しかもうち2作は捕物帖というわけなのですが、ミステリファンの最大の関心はやはり「蝶々失踪事件」でしょう。
実はこれ、VHSでは発売されていました。
久松静児監督「蝶々失踪事件」1947年 大映
岡譲司・主演
大映はかつて、かなりマニアックなタイトルまで網羅したビデオのシリーズを出していて、「蝶々殺人事件」や前回の記事で紹介した「毒蛇島奇談 女王蜂」なんかも収録していました。
どちらもビデオ屋で何度か手に取ったことはあるのですが、なぜか買わずに済ませてしまっていました。やっぱり買っておけばよかったなあ、と思わないでもない。
同じシリーズで出ていた乱歩の「蜘蛛男」や「黒蜥蜴」(美輪明宏じゃない方)なんかはその後DVD化されているので、横溝映画のこの2作もいつかはDVDになるんじゃないかとずっと待っているのですが……KADOKAWAさん、頼みますよッ!
「恐怖奇形人間」だってDVDが発売される時代だから、いつか奇跡は起こるはず!
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