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筆者は独身時代、プライベートでは頭のなかは「本を買うこと」「DVDを買うこと」だけで占められていて、ガッツリとおたく道を邁進していました。
しかし結婚してからは、生活習慣を妻に強制的に叩き直され、「かつての生活が懐かしくて堪らない元おたく」に成り下がってしまい、今日に至ります。
引っ越しのたびに「荷物を減らせ」という命令が下り、相手が会社の上司なら理詰めで反論して説得もできるのですが、妻には理屈は通じないため、常に負けっぱなし。最盛期には自宅に14本の本棚があり、蔵書は5000冊以上、DVDは1000枚以上ありましたが、今は蔵書は3000冊くらい、DVDも500枚くらいまで減ってしまっています(じゅうぶん多いか?)。
DVDの他には映画のフィギュアを買うのも好きで、ロボコップやらメタルジェイソンやら、かなりの資金を注ぎ込んでいたものですが、こちらの方は東日本大震災の時、東北にいたため、棚から落ち、さらにその上へ棚が倒れて、全てが木っ端微塵に砕け散ってしまいました(とはいえ、わが家の被害はそのくらいだったので、あの大災害の中にあっては幸運でした)。

というわけで、今は派手な活動は控え、ひっそりと生活しているわけですが、子どもが生まれてからは、パパのかつてのコレクションで息子たちが遊び始め、購入した頃には全く考えもしなかった展開に人生の不思議を感じています。

一番人気は「スクリーム」に登場したマスク。

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このマスクは、もともとアメリカではハロウィン仮装用の定番グッズとして販売されていたもので、筆者は映画が公開されてすぐに、輸入雑貨店で購入しました。
映画が人気作として定着してからは、日本国内でもふつうに販売されるようになりましたが、ロフトやドンキホーテなどでよく見かけるマスクはペラペラのプラスチック製で、すぐに割れてしまいそうです。筆者が持っているものは、シリコン製でかなりの耐久性があり、現に買ってから20年以上たっても全く劣化していません。
これがわが家の下2人、5歳児と2歳児に大人気で、しょっちゅう取り合いになっています。しかし、それでも全くやぶれることなく、持ちこたえています。
我ながらよい買い物をしたものだと、今さら思っています。

二番人気はガメラのフィギュア。

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 これは平成ガメラのDVD-BOXが発売された時、おまけで貰ったものです。そもそもメーカーが特典としてつけていたのか、販売店が独自におまけとして用意したのかよくわからないのですが、予約していたBOXを受け取りにいったら、全く期待していなかったフィギュアがついてきて、とても嬉しかったことを覚えています。
ずっと部屋に飾っていましたが、結婚してからは「見苦しい」という苦情があり、紙袋へ入れて押し入れの中に隠されていました。
ところがここ最近、息子たちがウルトラマンを見るようになり、突然わが家で「怪獣のおもちゃ」に対する需要が生まれました。このため、改めてガメラを引っ張り出してくるとみんな大喜び。さっそくアンパンマン号との戦闘が始まりました。
妻も、以前にさんざん文句を言っていたことをすっかり忘れたのか「よくできている」などとコメントしています。
肝心の、平成ガメラのDVDはいつ見せたものかと、それが次なる課題です。

最後は読書関係。
長男は小学3年生で、気がついたらかなりの読書家になってしまっています。
いまどきのふつうの家庭では「たまには本を読みなさい」という話になると思うのですが、長男に対しては、夫婦で「本ばかり読むのはやめろ」と言い続けている有り様です。

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とはいえ、やはり趣味の合う本を読んでくれると嬉しいものです。
筆者が学生の頃、青い鳥文庫のはやみねかおるがミステリマニアのあいだで大流行して、筆者も何冊か読んでいましたが、長男が児童向けの読み物を読むようになったので、その辺を渡してみるとがっちり食いついてきました。
その流れで名探偵コナンをテレビで見るようになったため、今度は「コナンの元ネタ」ということで、図書館で二十面相のシリーズを借り出させることに成功。いまは次々読破している段階です。
「怪人二十面相の本名は遠藤平吉」ということも伝えられたので、父親として息子に教えることはもう何もない、という気分です。
さて、以前にこんな記事を書いているとおり、ポプラ社版の少年探偵団シリーズは全て旧装丁で揃えて持っているのですが、実は息子には図書館で借りさせて、家に揃っていることは内緒にしています。それは、息子に貸すと本をボロボロの汚されるから。青い鳥文庫くらいなら汚されても平気ですが、さすがにポプラ社の旧装丁版を汚されるわけには行かない。
うーん、やっぱりパパはおたくを卒業できていないようです。


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