「備忘の都」は本記事で200記事となります。
誰も気にしていないと思いますが、個人的に記念して、これまでのブログの履歴を綴ってみます。

そもそもこのブログは、ムダに溜め込んできた本に関する知識を少しは世間の役に立つ形でまとめてみようかな、と考えてスタートしました。
例えば、乱歩全集のように同じ作品なのにいくつもバージョンがあると、初めて読んでみようという方は戸惑うはずです。
筆者は、乱歩全集のように内容が同じでもバージョン違いを全て集めることもありますし、またそうでなくても、例えば何種類も文庫が出ているような名作を読むときは、流通しているバージョン違いは一応全部チェックして、どのような違いがあるかを確認した上で買う本を決めています。
その辺の知識をブログに書いてみようと考えたわけです。

また、せっかく始めるからには「検索流入」を意識してアクセス数を伸ばし、Google AdSenseとAmazonアソシエイトというブログ収益の定番を利用して小遣い稼ぎをしようというもくろみもありました。

ということで、いったん昨年12月にライブドアブログに登録してスタートしたのですが、知人には誰にも知らせず、また全くの匿名で投稿を続けているため、当初は一日のPVがゼロという日も珍しくありませんでした。たまにたくさんアクセスがあるのは、動作確認のために自分で踏んでいるという状態。

それでも「まあ、こんなもんか」と考えながら投稿を続け、年明けにAdSenseへ申請することにしました。
すると、なんと独自ドメインでないと登録を受け付けてもらえないのです。
そこで、お名前.comでドメインを取得。再度申請すると、今度は審査に落ちてしまいました。
落ちた理由は、定型文を切り貼りしたメールしかもらえないためイマイチよくわからず、ネットで審査に落ちた人たちの話を検索しまくり、とりあえず、全面的に文章や記事の構成を見直すことにしました。

そんなわけで、1月にいったん閉鎖。それまでに投稿した全記事を書き直して、2月末から再スタートしました。AdSenseの審査も通り、Amazonにも登録して現在に至ります。
本記事はそれから200記事というわけです。

また、2月の再スタートの際には、妻も育児ブログを始めました。
妻は3人の息子の育児のため外へ出て仕事をできる状況ではないため、空いた時間の小遣い稼ぎにいわゆるキュレーションサイトの記事を書いていたのですが、この頃、キュレーションサイトのいい加減な運営が社会問題になっていました。
妻はわりとマジメに記事を書いていた方ではありますが、キュレーションサイトに書くくらいなら、ブログに好きなように書いたほうが書きやすいだろうし、長い目で見れば収益にもなるのでは、ということで別ブログを立ち上げて、妻はそちらを書くことにしたわけです。

さて、2月の再スタート当初は、やはり一日のPVがゼロもしくは一桁という日が続いていましたが、4月頃からは毎日安定して100以上のアクセスは稼げるようになってきました。
当初のもくろみどおり、9割以上が検索流入です。
これまでにアクセスが最も多いのは「レ・ミゼラブル」や「高慢と偏見」の翻訳比較ですが、いずれもGoogleやYahooで検索すると上位を取れています。
「レ・ミゼラブル」はミュージカルのファンが多く、「高慢と偏見」は記事の公開後に「NHK100de名著」の課題本となったという事情もあり、現在に至るもかなりの方に読んでいただけているようです。
また、ときどきツイッターなどで当ブログの記事へリンクしていただくこともあり、そのような際にも急にその記事のアクセスが跳ねることはあります。
瞬間的な跳ねが大きかったのは「映画「太陽を盗んだ男」のロケ地をGoogleストリートビューで巡る」と「「悪魔の手毬唄」と、きかんしゃトーマス」でした。いずれも月間PVの何割かを稼いでいて、影響力のある方のツイッターはすごいもんだと思いました。
筆者も当ブログの更新情報を流すためにツイッターのアカウントを作りましたが、こちらもやはり知人には誰も知らせていないため、スタートから1年経っても何の影響力もないままです。

さて、収益についてですが、こちらは妻のブログとごっちゃになっているため、純粋に当ブログの分を計算するのが難しいのですが、当ブログと妻のブログとの比率は、AdSenseが1:3、Amazonが3:1という感じです。

AdSenseの収益はPVに比例するとよく言われるのですが、必ずしもそうでもないと実感しています。
妻のブログは検索流入ではなく固定読者をかなり掴んでいて、PVも当ブログを圧倒していますが、UU数は実は当ブログのほうが多かったりします。そのためなのかどうなのか、広告のクリック数はどちらもだいたい同じ回数で推移しています。
ところが、どういうわけかクリック単価に大きな開きがあり、当ブログは平均単価が数円程度にもかかわらず、妻のブログはワンクリックで100円超ということも珍しくなく、平均数十円稼いでいます。
育児ブログというのは、広告価値が高いんでしょうね、恐らく。

ところが逆に、妻のブログでもせっせと本や雑貨の紹介をしているにもかかわらず、Amazonは当ブログの圧勝です。これは、やはりバージョン違いの比較記事をたくさん掲載してることが利いているようです。
「高慢と偏見」なんかは全バージョンあわせたら、今のところ50冊くらい、当ブログ経由で売れています。これは読書ブログのアフィリエイトとしては成功している方ではないでしょうか。全て文庫なので、収益は合計しても1000円くらいのものですが。
意外とよく売れて嬉しいのは、「山田風太郎の最高傑作5選!?(時代小説編)」で紹介した「魔群の通過」。といっても、電子書籍や古本も含めて10冊程度ですが、定期的に売れています。記事をよく読んでもらえているな、と励みになりますね。

収益全体は、当初は月間で数十円~数百円でしたが、当ブログと妻のブログとの合計PVが15000程度となった6月に急に増え、AdSenseとAmazonあわせて5000円くらいになりました。
その後、毎月収益は微増を続け、先月は両ブログの合計PVが33000程度、収益は合計8500円くらいです。やはり厳密の計算するのは難しいのですが、当ブログだけであればちょうど半分くらいかと思います。

というわけで、ブログで収益、というにはまだ微々たる数字なのですが、読書ブログのPVや収益についての記事をあまり見かけないため、これまた検索流入によって参考にされる方がいるかな、と考えて概要を書き出してみました。
あと、気にしている人は皆無だと思いますが、誰も聞いてくれないので書いておきますと、当ブログのタイトルは中島みゆき「美貌の都」からです。


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