未見の作品も多いので、リストと簡単なコメントのみです。
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1954年松竹。少年探偵団シリーズ初映画化シリーズです。



一寸法師は戦前から何度も映画化されていますが、DVDになっているのはこれのみ。1955年新東宝・内川清一郎監督。


1956~1959年東映。全9作を収録。明智役は岡田英次、波島進、梅宮辰夫と交代していきます。


1958年新映画社。大映が配給したため、角川書店からDVDが出ています。明智役は藤田進。


1962年大映。井上梅次監督・京マチ子主演。「黒蜥蜴」の映画は深作欣二監督・美輪明宏主演の松竹版(1968年)が有名ですが、そちらはDVDになっていません。
いずれも、江戸川乱歩の原作というよりは、三島由紀夫の戯曲が原作です。井上梅次版はミュージカル仕立ての狂ったテンションで物語が進行していき、率直に言って深作版よりも観ていて楽しいです。


1969年大映。増村保造監督の代表作の一つです。そんなこともあり、乱歩映画のDVDとしては真っ先に発売された記憶があります。


当ブログでも散々騒いでいるDVDです。
筆者はリージョンフリーの海外盤を以前に購入しているので、実は買い直すつもりはないのですが……


1976年日活。田中登監督。ロマンポルノの一篇で、R18指定です。
田中登監督の作品としてはよく言及されますが、乱歩原作映画としてはそれほど重要視されていない印象があります。


1977年松竹。加藤泰監督。「真説金田一耕助」で横溝正史は絶賛しており、ミステリ好きのあいだでは評価はそれなりに高いのですが、加藤泰ファンからはあまり注目されていない映画です。とはいえ、乱歩作品で最も映像化回数が多い「陰獣」の映画化の中では最良のものでしょう。


1994年。実相寺昭雄監督。


1997年。水谷俊之監督。清水美砂主演。この頃の清水美砂は大好きでした。


1997年。「屋根裏の散歩者」に続く実相寺昭雄監督作品。
筆者は実はどちらも全く評価していません。


1999年。塚本晋也監督。本木雅弘をはじめ、出演者は皆、眉を剃り落とした異様なメイクをしていましたが、特別出演していた筒井康隆だけはすっぴんのように見えた(記憶違いがあるかもしれません)。


2002年。日本香港合作映画。伊東美咲初主演というアイドル映画的なものでありながら、原作が乱歩の「白髪鬼」という、珍品。けっこう雑な仕上がりという評判を聞きます。筆者は未見。



2004年。石井輝男監督(!)。これが遺作です。塚本晋也が明智を演じていました。
いつぞや民主党の某女性議員が「かつてポルノ映画でヌードを披露していた」と騒がれ、何のことかと思えば本作だったので、ガックリしました。


2005年。オムニバス映画。



2007年。アートポート。観ていませんが、たぶんどうでも良い内容かと。


2008年フランス映画。バーベット・シュローダー監督。珍品のような印象があって見ていませんが、評判は悪くないようです。


2010年。若松孝二監督。「芋虫」の映画化です。主演の寺島しのぶがベルリン映画祭最優秀女優賞を受賞して大きな話題になりました。


2010年。「妻に失恋した男」の映画化。


本記事の参考図書。

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