
以前の記事にも書きましたが、日本で唯一の掟破り映画マガジン「映画秘宝」が大好きで、ずっと愛読しています。
俺が映画秘宝を読むのをやめるのは、俺が死ぬか映画秘宝が死ぬか、どっちかだ、というくらいに入れ込んでかれこれ20年になるのですが、ここで問題になるのは毎月増え続ける本誌の置き場所です。
はじめのうちは本棚へふつうに並べていたのですが、増えてくると収まりません。
判型が大きいため、あっという間に棚を占領してしまうのです。
そこで、カラーボックスを買ってきて横向きに置き、そこへ並べてみると、ちょうどうまく収まることに気づきました。
しばらくは、腰高の本棚の上へカラーボックスを置いて、映画秘宝を並べていたのですが、ここで一大事が発生しました。
東日本大震災です。
当時、仕事の都合で東北内陸部に赴任していた筆者は、自宅の本棚が一つ残らず全て倒れるという被害に遭いました(それだけといえばそれだけで、あの大災害の中にあっては極めて軽微な被害ではありますが)。
その時の室内の写真がこれです。

映画秘宝本誌は写っていませんが、奥の本棚の前にカラーボックスが2つ転がっているのが見えます。これが、映画秘宝を収納していたカラーボックスで、地震の揺れで当然、まるごと本棚の上から転がり落ちたのでした。
かたまりで落ちたためか、幸い雑誌そのものにはたいした傷みは無かったのですが、近くにいたら危険だったのは間違いありません。妻からは、今後はこのような置き方は厳禁とする、と申し渡され、その後はずっとカラーボックスは直接床の上へ置いていました。
ところが、本誌はどんどんどんどん増えていきます。
床の上へ直接並べていたのでは床面積が足りません。
一番よいのは、カラーボックスを積むことですが、きちんと固定しなければ、また地震で倒れることになります。
そこで、あれこれ考えた末に、カラーボックス2つを連結し、ガチガチに固定してしまうことにしました。
これが、冒頭の写真です。
作り方はものすごく簡単です。
カラーボックスを横向きにして2つ重ねる。
その側面と背面の寸法を測り、ぴったりの大きさにカットしてもらったOSB合板を木ネジで固定する。
あらかじめドリルで穴を開けて、5センチくらいある長めのネジを使いました。
カラーボックスは安物は避けたほうが良いと思います。そもそもそんなに高いものではありませんが、あまり安すぎるカラーボックスだと、板の厚みが薄すぎて、強度が全くありません。
筆者はもともと持っていたものを使いましたが、これは15年以上も買ったもので、当時はそれほど安物のカラーボックスは出回っていなかったので、それなりの品質です。
3面からガッチリ固定しているため、思っていた以上の安定感があり、今のところは快適に収めることができています。
実ははじめの約5年分(大判化以降)は実家へ預けてあって、冒頭の写真には写っていないのですが、それをもしここへ納めたとすると、現時点でこの棚はちょうどいっぱいになります。
つまり、せっかく作ったのにすでにもう先が見えているわけなのですが、この棚をもう一個置く程度のスペースはまだ我が家に残っています。
しばらくしたら同じものをもう一個作って、それがまたもやいっぱいになるのは20年くらい先だから、その頃には実際、「俺が死ぬか映画秘宝が死ぬか」ということが現実味を帯びているかな……とそんなことを考えているわけです。
「本棚自作」と謳っているわりには、あっさりした作り方ですが、かなり頑丈で、見栄えも悪くないものが出来るので、映画秘宝に限らず、雑誌や、あるいはLPやLDの収納にお困り方にはおすすめです。
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