大河ドラマ原作紹介の第3回目です。
昭和50年前後は司馬遼太郎絶頂期かもしれません。
約5年おきに作品が大河ドラマとなり、またそのいずれの作品もが代表作として今も読まれ続けています。

第11作 国盗り物語 1973年(昭和48年)

原作:司馬遼太郎『国盗り物語』
紹介するまでもない、司馬遼太郎の代表作。特に前半の斎藤道三編は大変な迫力です。また、後半の明智光秀と織田信長の確執も非常に説得力があり、これを読むと「本能寺の変は起こるべくして起こった」と思ってしまいます。
ドラマは、総集編だけ見ましたが、原作に割りと忠実です。老獪な平幹二朗と、若々しい高橋英樹の対比が見事です。
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第12作 勝海舟 1974年(昭和49年)

原作:子母澤寛『勝海舟』
終戦を挟んで連載された子母澤寛の大作が原作です。原作を読んだ感想をいえば、実は1巻が一番おもしろいです。勝海舟の親父、勝小吉の破天荒なエピソードが抜群です。小吉が死んでしまったときには、本当にがっかりしたものです。子母澤寛にはこの親子を主人公にした小説「父子鷹」もあり、読んでみたいのですが、今のところ絶版なのが残念です。
ドラマは、当初主役となった渡哲也が病気のため降板し、途中から松方弘樹が海舟を演じました。東映の実録やくざ映画全盛期であり、渡哲也も松方弘樹もすごみのあるシリアスな役ばかり演じていた頃なので、勝海舟の江戸っ子キャラをどう演じたのかちょっと想像ができません。
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第13作 元禄太平記 1975年(昭和50年)

原作:南條範夫『元禄太平記』
これは今は絶版で、電子書籍すらありません。

第14作 風と雲と虹と 1976年(昭和51年)

原作:海音寺潮五郎『平将門』『海と風と虹と』
海音寺潮五郎の2作品を原作としていますが、どちらも絶版です。藤原純友を主人公とした「海と風と虹と」のみは、Kindleで無料でダウンロードできます。
海と風と虹と(上)
海音寺潮五郎
グーテンベルク21
2012-12-19
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第15作 花神 1977年(昭和52年)

原作:司馬遼太郎『花神』
大村益次郎を主人公とした司馬遼太郎の代表作。新潮文庫のロングセラーです。
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