歴代NHK大河ドラマの原作小説をご紹介します。
やはり大河ドラマの原作に選ばれるだけあり、歴史小説の名作がずらりと並びます。
読書の参考になれば幸いです。

NHK大河ドラマは昭和38年にスタートしました。第1回目の今回は第5作までご紹介します。
50年以上も昔のことなので、入手困難な作品もあります。

第1作 花の生涯 1963年(昭和38年)

原作:舟橋聖一『花の生涯』
記念すべき第一作目は、井伊直弼の生涯を描いた「花の生涯」です。井伊直弼というと安政の大獄が有名で、どちらかというと悪役で登場することが多いため、一作目の主人公というのが意外です。
舟橋聖一の原作は現在は祥伝社文庫に収録されており、入手可能です。
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第2作 赤穂浪士 1964年(昭和39年)

原作:大佛次郎『赤穂浪士』
第2作目は時代劇のド定番、忠臣蔵です。忠臣蔵、赤穂浪士を描いた小説は数多ありますが、大佛次郎の小説「赤穂浪士」は戦前から何度も映画化、ドラマ化が繰り返されている、これまたド定番です。
これまでいろいろな版が発行されてきましたが、現時点では全て品切れで、古本または電子書籍でなければ入手できません。一番最近は、新潮文庫に収録されました。
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第3作 太閤記 1965年(昭和40年)

原作:吉川英治『新書太閤記』
緒形拳が一躍、人気俳優となったことで有名な「太閤記」は、吉川英治『新書太閤記』が原作です。こちらは、現在も講談社・吉川英治歴史時代文庫で読むことができます。文庫全11冊もある長い小説ですが、若き日に重点を置いており、実質的に天下を取る小牧・長久手の戦いまでで話は終わります。
吉川英治は著作権が切れているため、電子書籍が大量に発行されており、激安、あるいは無料で読めるものもあります。
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第4作 源義経 1966年(昭和41年)

原作:村上元三『源義経』
尾上菊之助と藤純子が共演し、これが縁となって結婚したことで有名な第4作「源義経」は、村上元三が原作です。村上元三は、このドラマが放映された頃は非常に人気のある時代小説家でしたが、今はあまり読まれていません。「源義経」もいくつかの版がありますが、全て品切れです。一番最近は、学陽書房人物文庫に全4冊で収録されました。
源義経〈1〉 (人物文庫)
村上 元三
学陽書房
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第5作 三姉妹 1967年(昭和42年)

原作:大佛次郎
栗原小巻がブレイクした第5作「三姉妹」は、大佛次郎原作となっていますが、特定の原作があったわけではありません。幕末を舞台にしたいくつの小説からエピソードを集め、オリジナルの物語としています。


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