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学習シリーズ

学習漫画「日本の歴史」買うならオススメはこれ!【2021年最新情報】人気5大シリーズ+αを比較

小学館日本の歴史

最終更新日:2020年11月18日

はじめに

日本の歴史をマンガで学べる学習漫画。あちこちからシリーズが出ています。
わが家でも小学生の息子に買ってやるため、果たしてどれを買えばよいのか、各社版の特色を調べてみました。

現在、書店に並んでいる日本史の学習まんがのうち、特に人気があるのは小学館、集英社、角川、学研、それに2020年7月から参戦した講談社という5社です。
なお、掲載している情報は改訂されたり新刊が追加されたりで、価格やセット内容など随時変わってきます。なるべくフォローするようにしていますが、最新情報はリンク先のAmazonで確認していただければと思います。

集英社 学習まんが 日本の歴史 全20巻+2020年版特典セット【2冊分お得な特別定価】(全面新版 学習漫画 日本の歴史)
あおき てつお
集英社
税込19,800円
2019-11-12





これらのシリーズは一冊ずつバラバラでも買えますが、どうせなら箱入りセットで買うことをおすすめします。


というのは、時期によって異なるのですが、セットで買うと特別価格になったり、セットだけに限定の付録がついていたりするためです。家庭での保管にも箱に入っていたほうが何かと楽です。
筆者としては、書店でバラ売りをしているのは「内容確認のための見本」で、買うならセットが当然、と思っています。
また、小学生の親御さんの中には「うちの子は歴史にはあんまり興味ないかな……」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それは大丈夫です。
中学生・高校生になったら高校受験・大学受験のために確実に読みます。また、この記事で紹介するシリーズは、いずれも率直に言って大学受験対策までカバーできます。大学受験で出題される日本史というものは、本格的な歴史好きからしたら基本中の基本のことばかりなんで、子ども向けとはいえ、この手のシリーズを一通り読んでおけば、分厚い参考書を必死で暗記するより楽に勉強できるわけです。
春休み、夏休みなど長期休暇前に購入して自宅学習するのもよいでしょう。

それでは、それぞれの特色を見ていきましょう。

小学館「学習まんが少年少女日本の歴史」


公式サイト:http://www.shogakukan.co.jp/pr/manganichireki/

小学館は、学習まんがの老舗であり、ド定番と言えるシリーズだと思います。
実は筆者も子どもの頃に読んでいたので、かなり思い入れがあります。
1981年に刊行されてから、細かい改訂は何度か行われていますが、大きくは刷新していません。このため、現在の子どもから見ると若干イラストが古いと思われるようですが、これだけ長く読み継がれているのは、それだけ完成度が高いからだといえます。
人物の描き分けや画面の構図などは肖像画や絵巻物、近代であれば写真などを参考に描かれており、高校生になってから日本史の図録を見て、「あ、これは学習漫画のイラストと同じだ」と気づくことが何度もありました。⇒この辺の話、別のページにまとめてみました。学習まんが「少年少女日本の歴史」(小学館)はここがスゴイ!
また、他社に比べるとかなり細かいコマ割りで、情報量が多く感じられます。
筆者の兄などは、このシリーズをさんざん読み込んだ知識だけで大学入試を済ませて、今は中学校で社会科の教師をやっているほどです。
価格は他社より高めですが、自信を持っておすすめできます。例の「ビリギャル」も、慶応大入試をこれで済ませたそうです。

なお、上記「24巻セット」は、本編22冊に「人物事典」「史跡・資料館事典」という補巻2冊が加わったものです。
2018年10月に新刊として追加された「22巻 平成の30年」を含みます。



また、電子書籍のシリーズも出ています。大きめのタブレットをお持ちの家庭にはこちらもおすすめです。


(なお単行本最新刊の22巻「平成の30年」は電子書籍では未刊。このリンクは本編全21冊に別巻2冊を加えた23冊セットです。電子書籍の価格は変動するため正確なところはリンク先のAmazonで確認していただきたいのですが、たいていはセットで税込14,904円と、単行本よりもかなり安い設定になっています)

集英社「新版 学習まんが 日本の歴史」


公式サイト:https://www.shueisha.co.jp/rekishi/

集英社は、2016年末に内容を全面的に刷新したばかりです。最新の研究成果・知見を取り入れた内容と言えます。
また、最も大きな特長は現代史に力を入れている点です。
他社版は現代史の部分は昭和・平成をまとめて1~2冊というところですが、集英社版だけは昭和史3冊、平成史1冊と、かなりの充実です。
平成史なんて子どもに読ませる意味あるの?と大人は思ってしまいますが、バブル崩壊、阪神大震災、構造改革、グローバル化、インターネットの普及、テロとの戦争、リーマンショック、東日本大震災と、もはや「歴史」として学ばなければいけないことは山のようにあるわけです。
表紙絵は各巻、少年ジャンプの人気漫画家たちが競演していますが、本編は別の漫画家が描いていますので、その点はご注意ください。
また、小学館版が「学習」を重視しているのに対し、マンガとしてのストーリー展開を重視しており、絵柄を含めて読みやすさを狙っています。コマ割りはかなり大きめです。
全巻セットで買うと、バラで買うより価格がお得になります。

また毎年、数量限定で価格はそのままの特典付きセットも発売されています。
2020年版は『はって楽しむ! 日本史イラストマップ』。「訪ねてみたい! 城と祭り」&「歴史をつくった偉人たち」の豪華両面仕様。「A2判の大判サイズ&合成紙製なので、お風呂にはっても楽しめます」……とのことです。(2021年版特典セットについては2020年10月時点で発売の情報は出ていません)



KADOKAWA「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史」


公式サイト:http://shoten.kadokawa.co.jp/sp/mangagakushu/nihonnorekishi/

角川版は、各社の中で唯一、ソフトカバーです。また他社が菊判であるのに対し、B6版と一回り小さいサイズで、冊数もコンパクトにまとまっており、場所を取りません。
冊数は少ないものの、1冊あたりのページ数は多く、実は総ページ数では小学館、集英社を上回っています。
にもかからず、価格が最も安いシリーズでもあります。
このような圧倒的なコストパフォーマンスで人気があり、日本史の学習漫画で一番よく売れているのはこの角川版なのです。
筆者的には、イラストがちょっとキラキラしすぎで、コマも大きめじゃないか、と思うのですが、どうなのでしょう。今の子どもには小学館版の野暮ったい絵よりも、こちらの方が受けているようです。
どちらかというとストーリー重視ですが、集英社版がマンガとしての「面白さ」を狙っているのに対し、角川版は歴史の「流れ」を捉えようとしており、学校の授業を補完するのにうってつけの内容です。
さらに角川版は、本編15冊のほかに、別巻として「よくわかる近現代史」という全3冊のシリーズが出ています。歴史学習ではどうしても近現代史が手薄になりがちですが、そこもバッチリ押さえられるというわけです。
他社版で揃えた場合でも、この別巻だけ購入して近現代を補うこともできます。



「よくわかる近現代史」を含めた箱セットもあります。別巻を含めても、小学館・集英社より安い。




また毎年、中学受験に役立つ特典をつけた限定セットが発売されています。定価は上記セットと同じなので、おまけの分だけ単純にお得です。2020年の特典は「豪華3大特典! 戦国&近現代史すごろくと戦国武将のぼり旗しおり定規5枚。戦国&近現代史すごろくで遊びながら学ぼう! しおり定規5枚セットは織田信長・豊臣秀吉・明智光秀・武田信玄・真田幸村ののぼり旗デザイン! まんがを読みこんですごろくで遊び倒したら、キミも日本史マスター!」……とのことです。(2021年版特典セットについては2020年10月時点で発売の情報は出ていません)




学研「NEW日本の歴史」


学研版の一番大きな特長は、もともと学習参考書を手がけている出版社だけに、巻末資料が充実していることです。資料部分がかなりの割合を占めており、きちんと読み込めば、ほかの参考書は不要になるでしょう。小学館版が漫画の中で学習しようとしているのに対し、ストレートに学習参考書的資料がついているわけです。
巻数はコンパクトに収まっており、同じくハードカバーを出している小学館・集英社より安い価格になっています。刊行時期も新しいため、フルカラーで見やすい絵柄です。
別巻2冊はバラでも買えますが、箱セットを買うとついてきます。こちらも資料が充実した内容で、図鑑好きの子どもはずっと眺め続けることでしょう。
2020年6月に5大特典(金印レプリカ・平成史・歴史年表・寝る前5分暗記ブック・特製エコバッグ)をつけたセットが発売されたました。学研らしく、中学・高校受験を意識した特典と言えます。

講談社「学習まんが 日本の歴史」


公式サイト:http://rekishimanga.jp/

講談社からも新しいシリーズ「学習まんが 日本の歴史」が2020年7月に刊行されました。
角川のシリーズと同じく、B6判ソフトカバーのコンパクトなサイズです。しかし、既刊のシリーズに対抗してか、総ページ数は他社を上回り、ナンバーワンです。
まず目を引くのは各巻冒頭の図録です。このコーナーだけでなかなかのボリュームがありますが、ビジュアルでその巻の内容を予習し、その上でマンガ本編に入っていく流れとなっています。
また、ページの枠外に「マメ知識」として受験に役立つ内容や歴史に興味を持てるトリビアが書かれているのですが、これがなんと全ページに書き込まれていて、情報量は膨大。中学受験、高校受験、大学受験まで視野に入れて作られているようです。
また、他社はほぼ無名の漫画家を起用しているのに対し、講談社の週刊・月刊漫画誌で活躍した経験のある人気作家を起用しており、画力でも他のシリーズを圧倒しています。
まだ刊行されたばかりですが、これはもしかすると、現時点の王者・角川を超える人気シリーズになるかも、と思いました。
全巻セットには特典として「歴史人物データカード全120枚」「日本史重要人物イラスト年表」がつきます。

まとめ

というわけで、各社版を簡単におさらいすると

小学館:菊判ハードカバー。時代考証が手堅く定評がある。学習重視。大学受験まで使える。
集英社:菊判ハードカバー。近現代史が充実。ストーリー展開重視。
角川:B6判ソフトカバー。場所を取らずコンパクトで価格も安い。別巻の近現代史もあり。歴史の流れを重視。
学研:菊判ハードカバー。巻末資料が充実。学習重視。参考書の代わりになる。
講談社:B6判ソフトカバー。価格を抑えつつも、マメ知識欄など情報量が多く、ページ数も最大。著名な人気漫画家を起用。

まあ、正直なところ、熱心に読み込むお子さんであれば、「学習」という観点ではどれを買ったところでたいした違いはないかと思います。
筆者としては個人的な思い入れがあるということで、やはり小学館をベストと考えています。
イラストの雰囲気については、実際のところを確認されたい場合は、それぞれの公式サイトで試し読みをでき、また無料のお試し版を電子書籍で読めるものもあります。







Amazon商品ページ一覧表

Amazonで「日本史学習まんが」を検索すると、大量の商品がヒットします。ここに紹介したシリーズでもいろいろバージョンがあります。
混乱される場合もありますので、ここまでの記事と重複する部分もありますが、簡単にまとめてみます。

小学館
小学館は他社のように特典をつけたりしていません。ベーシックなセット1種類だけで勝負しています。価格はバラ売りでもセット売りでも変わりません。

 2018年に発行された「平成の30年」を含む最新セット。

 「平成の30年」が刊行される前のセット。上記「24巻セット」は「23冊セット+平成の30年」ということになります。現在は中古のみ出品されていますが、安く入手できる場合があります。

集英社
集英社のセットは書籍の内容はすべて同じで、毎年特典が変わっています。
価格はずっと同じですが、売り切れたセットについては、中古価格で出品されています。
単品で揃えるより、セットで買ったほうが安くなります。

集英社 学習まんが 日本の歴史 全20巻+2020年版特典セット【最新版】
 2019年11月12日発売の最新セット。特典は『はって楽しむ! 日本史イラストマップ』。「訪ねてみたい! 城と祭り」&「歴史をつくった偉人たち」の豪華両面仕様。A2判の大判サイズ&合成紙製なので、お風呂にはっても楽しめます、とのことです。(2020年末は新しい特典セットは発売されないようですので、こちらが最新です)

 2018年末刊行セット。特典は『わくわく、冒険! 日本史マスター3点セット』。くり返し遊びながら学べるクイズブックと、お風呂にも貼れるポスター、昔の地名がわかるクリアファイル、ということです。

 2017年末刊行。特典は「幻の江戸城天守クリスタルアート」。これ、なかなかかっこいいです。

角川版は最もバージョンが多くて迷いますが、内訳は以下のとおりです。
まず、セットに含まれる書籍ラインナップがいくつか分かれます。
価格はセットで買ってもバラで買っても変わらないので、まずは定番セットを買って、順次別巻を買い足す、という形でも損はありません。特典が欲しい場合はセットを選んだほうがよいです。特典の有無では価格は変わりません。

 特典・別巻なしのベーシックセット。

 上記15冊セットに別巻「歴史まるわかり図鑑」を加えたもの。


 上記「全15巻+別巻1冊セット」と「全3巻セット」をあわせたもの。角川のシリーズはこのセットにすべて含まれます。

以下は、特典付きセット。毎年特典が変わるセットが出ています。書籍のラインナップは全て「全15巻+別巻4冊セット」と同じです。

角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 3大特典つき全15巻+別巻4冊セット【特典付き最新セット】
 2019年11月15日発売最新版。豪華3大特典は「戦国すごろく」「近現代史すごろく」「戦国武将のぼり旗しおり定規5枚」。書籍の内容は「全15巻+別巻4冊セット」と同じ。(2020年末は新しい特典セットは発売されないようですので、こちらが最新です)


学研
学研は本編12冊+別巻2冊の14冊セットのみ販売しています。特典なしのスタンダードなセットと年によって変わる特典付きセットとがありますが、価格はすべて同じです。


学研まんが NEW日本の歴史 5大特典(金印レプリカ・平成史・歴史年表・寝る前5分暗記ブック・特製エコバッグ)つき 全14巻セット
 2020年6月刊行セット。特典がどんどん増えてます。

学研まんが NEW日本の歴史 3大特典(金印・平成史・歴史年表)つき 全14巻セット
 2019年11月刊行セット。

 2019年6月刊行のセット。半年後の11月に刊行された一つ上のセットの方がお得です。

 2016年刊行のセット。成績アップ4大特典、ということで「大坂城リアル再現キット(プラモデル)」「歴史年代暗記カード(124枚・リング2個つき)」「寝る前5分暗記ブック まんが日本の歴史バージョン(32ページ)」「日本の歴史年表(2枚)」と、なかなか豪華です。

講談社
刊行されたばかりということもあり、2種類の特典をつけた全巻セットのみです。

日本の歴史(全20巻セット) (講談社 学習まんが)

 各社とも、10月~11月頃に新しい特典をつけたセットを売り出す傾向があります(クリスマス商戦を睨んでのものと思われます)。特典が気になる方は、その時期にチェックしてみてください。

番外:大人向け文庫版

以上、お子さん向けのシリーズをご紹介しましたが、電車の中で大人が読むにはやや抵抗があります。
子どもだけでなく、自分でも読みたいというお父さん、お母さんには文庫版が出ています。

【角川文庫】


最も売れているシリーズである「角川まんが学習シリーズ」がそのまま文庫版になっています。
児童向けではなく、一般向けという形で刊行されていますが、イラストや字が小さくなり、カラーページもモノクロになっていることさえ気にしなければ、価格も安く、コンパクトに揃えることができます。
全巻箱入りセットも発売されています。




【集英社文庫】




集英社文庫からは「日本の歴史」と「世界の歴史」も出ています。
集英社の学習漫画シリーズは何度か改訂されていますが、この文庫に収録されているのは20年ほど前に刊行されたバージョンです。とはいえ、小中学生が学ぶレベルの歴史が10年や20年程度で大きく変わるわけではなく、大人がいま読んでも一向に差し支えない内容です。
コンパクトにまとまっており、場所を取らないし、価格も安いしで、かなりよく売れているようです。

【中公文庫】
さて、中公文庫からは2020年11月より、石ノ森章太郎版「マンガ日本の歴史」の新装版が刊行されます。これは全55巻という規格外のボリューム。20年ほど前にも一度中公文庫に収録されましたが、その新装版です。初回は一度に4冊出るようですが、何ヶ月かかって完結する予定なんでしょうか。
大人向けに描かれた作品のため、小学生にはやや難しいかもしれませんが、文句なしの画力と確かな時代考証で平成元年の刊行開始時にはベストセラーとなっています。
子ども向けの学習漫画では満足できない、歴史好きのお子さんはこちらをどうぞ。




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はじめに

以前の記事で学習漫画「日本の歴史」の選び方をご紹介しました。

学習漫画「日本の歴史」買うならおすすめはこれ!人気5大シリーズを比較

今回はその「世界の歴史」編です。
ところが、世界の歴史に関しては、日本の歴史ほどたくさんの種類は出ていないんですよね。
また、読者の方も日本の歴史ほど熱心ではない印象があります。
おそらく「日本の歴史」は小学生から学習するものの、「世界の歴史」となると本格的に学ぶのは高校に入ってからであり、大学受験対策として勉強する人が多いため、「高校生になっても学習まんが??」というイメージがあるためではないでしょうか。

これについて筆者は「歴史については高校生でもマンガで勉強すべし」と考えています。
というのは、筆者自身も大学受験のときは学習漫画で世界史を覚えたんですよね。
教科書の文字を追うだけでは膨大な人名を覚えるのは不可能。物語に落とし込んで視覚的に理解できるマンガは、歴史学習にうってつけです。これで流れを理解した上で、教科書や資料集で細部を詰めていけば受験勉強は一丁上がりです(ホントです)。

というわけで、「世界の歴史」も「日本の歴史」と同じく、小学生のうちに買って大学受験まで繰り返し読んで大事に手元へ置いておくのがおすすめですが、それでは何を買えば良いのか?
今のところ、有力なシリーズは次の3社です。




学習まんが世界の歴史全巻セット
小学館
税込17,993円
2018-11-29




さらに、2021年2月にKADOKAWAからも新シリーズが発売されます。
https://mangagakushu.kadokawa.co.jp/sekainorekishi/
今のところ公式サイトが用意されているのみでAmazonでの予約は始まっていません。
KADOKAWA版の「日本の歴史」は他社よりコンパクトな装丁と、リーズナブルな価格で人気がありますが、「世界の歴史」も同じような形になることでしょう。
KADOKAWA版の「日本の歴史」が気に入っている方は2021年2月を少し待ってみてはいかがでしょう。

では、現在までに刊行されているシリーズを一つ一つご紹介していきます。

集英社




公式サイト:http://kids.shueisha.co.jp/sp/sekainorekishi/
実は「世界の歴史」の学習漫画を一番最初に発行したのは集英社です。筆者が大学受験のときに読んでいたというのは、集英社から出た最初のバージョンでした。以前は、世界史のマンガは集英社以外に選択肢がなかったわけです。
それから何度か改訂されているため、イラストはずいぶんと洗練されてきました。
集英社版はパイオニアらしく、「学習」と「漫画」とのバランスが取れた内容です。高校で学習する世界史の流れに沿っており、物語のあいまに挟まれる解説やコラムも充実しています。小学生から高校生まで、楽しみながら学習できる内容です。
セットの特典は時期によって変わります。以前に出たセットの在庫が残っていることもあるので、Amazonでチェックしてみてください。

小学館

学習まんが世界の歴史全巻セット
小学館
税込17,993円
2018-11-29



 公式サイト:https://www.shogakukan.co.jp/pr/sereki/

刊行さればかりの最新のシリーズです。
こちらの一番の特徴は、「山川出版社」が監修しているという点ですね。
小学館の本なのに山川出版社ってどういうこと? と思われるかも知れませんが、山川出版社は歴史書の刊行で有名な出版社です。日本の高校で最も使われている日本史、世界史の教科書も山川出版社が発行しており、大学受験用学習参考書も歴史については山川出版社が一強です。
というわけで、高校生にとっては安心感のあるブランドですが、では小学生には難しすぎるのか?
これが、内容を読むと全くそんなことはありません。むしろ、マンガとしては各社の中でも最も小学生でも読みやすい内容なのではないかと感じました。
小学生のうちから親しみつつ、大学受験対策としても外さない。そんなシリーズに仕上がっています。

学研




公式サイト:https://gakken-ep.jp/extra/manga/world/

学研版はフルカラーの美麗なイラストに目を奪われますが、最大の特徴は「日本の歴史」と同じく、充実した巻末資料です。
マンガで流れを押さえた後は、本格的な参考書レベルの巻末資料でしっかりと歴史の学習を、という形になっています。
本編12巻+別巻2冊の全14巻セットが基本で、時期によっては特典が付きます。特典内容も時期によって異なりますし、以前に出たセットの在庫が残っていることもあるので、詳細はAmazonなどでチェックしてください。

まとめ

というわけで、「世界の歴史」となると3社とも大学受験まで意識した作りになっていますが、その上で特徴をまとめるとこんな感じでしょうか。
集英社……小中学生にも親しみやすく、高校レベルの解説も充実。
小学館……山川出版社の監修で、大学受験まで安心。小学生にも読みやすい。他社よりも安い価格設定。
学研……マンガ部分は小中学生向けだが、巻末資料は高校生向け参考書レベル。

おまけ

「日本の歴史」と同じく、集英社から以前出ていたバージョンの「世界の歴史」は集英社文庫でも読めます。実はこれ、大人が世界史を再学習する本として、隠れたロングセラーになっているのです。



高校生にもなって、児童書で勉強するのはちょっと……という方は、こちらの文庫版をおすすめします。元版は15年以上前に刊行されていますが、歴史の大きな流れはその程度で変わったりはしません。

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学習まんが「少年少女日本の歴史」(小学館)はここがスゴイ!


201908日本の歴史

こちらの記事「学習漫画「日本の歴史」を買うなら、おすすめはどれ?」の中で、
人物の描き分けや画面の構図などは肖像画や絵巻物、近代であれば写真などを参考に描かれており、高校生になってから日本史の図録を見て、「あ、これは学習漫画のイラストと同じだ」と気づくことが何度もありました。
と書いています。
いくつか、実例をご紹介します。

まずは平安時代の「清涼殿落雷事件」。
菅原道真を太宰府へ左遷したことから、怨霊が御所へ雷を落としたのでは、と言われている一件です。

清涼殿落雷事件

巨大な稲妻と、それに慌てふためく人々が絵巻物を参考に生き生きと描かれています。

次は鎌倉時代の蒙古襲来。
「蒙古襲来絵詞」の有名なワンシーンからの引用です。

蒙古襲来絵詞

「蒙古襲来絵詞」からは、このコマだけでなく、あちこちで引用されています。

次はこの武将。

足利尊氏

実は20年ほど前までこの人物は足利尊氏であるとして教科書にも載っていました。その後、研究が進み実は足利尊氏ではなくて高師直では、と言われるようになっていますが、小学館版は刊行時期が古いこともあり、足利尊氏はこの肖像画を参考に描かれています。
歴史学的にはやや遅れた情報となっているわけですが、とはいえ日本人の認識としては未だにこの人物は足利尊氏、ということで良いでしょう。

次は江戸時代の「ゑちごや」。

越後屋

これはしっかりと模写しています。
やはり忠実に模写している例として、咸臨丸の渡米。

咸臨丸

という感じで、いずれも元になる絵巻などをうまく漫画に落とし込み、ストーリーを楽しみつつ史料にも親しみを持てるという仕組みになっています。
ここでご紹介したのはほんの一部で、シリーズ全体にこのようなコマが散りばめられています。歴史好きの大人が読んでも楽しむことができます。






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筆者:squibbon
幼稚園児の頃から40を過ぎた現在に至るまで読書が趣味。学生時代は読書系のサークルに所属し、現在も出版業界の片隅で禄を食んでいます。
好きな作家:江戸川乱歩、横溝正史、都筑道夫、泡坂妻夫、筒井康隆、山田風太郎、吉村昭。好きな音楽:筋肉少女帯、中島みゆき。好きな映画:笠原和夫、黒澤明、野村芳太郎、クエンティン・タランティーノ、ティム・バートン、スティーヴン・スピルバーグ、デヴィッド・フィンチャー。
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