今月末にテレビ朝日で2夜連続ドラマ「名探偵・明智小五郎」が放映されるということです。
宣伝などを見ていると少年探偵団シリーズ第一作「怪人二十面相」をモチーフとしているようですが、海外ドラマ「シャーロック」を意識しているのか、完全に現代ドラマに置き換えられています。
というわけで、ドラマの内容自体は期待半分怖さ半分といったところですが、ひとまず登場人物名の元ネタを解説。

明智小五郎の助手・小林芳雄は、昭和5年の「吸血鬼」に助手として初登場し、昭和11年「怪人二十面相」から始まる少年探偵団シリーズでは、準主役級の活躍をします。戦後の作品にもずっと登場し続けますが、永遠に少年のままです。
ドラマには成人した小林くんが登場するようで、その奥さんは「小林真由美」と命名されています。
原作にはこのような女性は登場しませんが、少年探偵団シリーズでは途中から「花咲マユミ」という少女助手がメンバーに加わりました。おそらくこの少女をモデルにしていると思われます。

明智の奥さんは、やはり昭和5年の「魔術師」に初登場し「吸血鬼」で結婚した文代さんです。少年探偵団シリーズにも優しいお母さんといった役どころでちょこちょこと登場しますが、「怪人二十面相」には名前が一度出てくるだけで、登場はしていません。大人向け小説では「魔術師」はもちろん「人間豹」なんかでもとんでもない姿でよく出てくるのですが、少年探偵団シリーズではあまり重要キャラではないですね。

警察関係では浪越警部が出てきます。浪越警部といえば、どちらかといえば乱歩の大人向け小説「蜘蛛男」や「魔術師」の印象が強く、少年探偵団シリーズによく登場しているのは中村警部です。
また、中村警部は「中村善四郎」とフルネームが命名されていますが、浪越警部の下の名前が書かれたことはありません(たぶん)。
しかし、ドラマでは下の名前もついていますね。まあ「新宿鮫」の鮫島警部も映画化されたときは下の名前があったのでそういうもんです。
また、少年向け「怪人二十面相」を原作としながら、ドラマに登場するのが中村警部ではなく浪越警部となっているのは、制作局がテレビ朝日のためです。
テレビ朝日で明智小五郎といえば、言わずとしれた天知茂の美女シリーズ。ここではレギュラーとして荒井注演じる浪越警部が登場していました。テレビ朝日で乱歩作品を映像化するのであれば、浪越警部は必須、というわけです。

その他、今のところ発表されているあらすじに見えるキーワードを拾うと
「チームBD」……ハッカー集団ということですが、「BD」は「Boys」「Ditective」の略で、少年探偵団の略称です。団員は「BDバッジ」というアイテムを持っており、いろいろな場面で活用します。
「羽柴壮二」……「怪人二十面相」冒頭で家宝の宝石を狙われる大富豪の次男。少年探偵団の生みの親のような存在です。

というところで、今のところあまり情報がないのでこれくらいですが、放映後にまた気づいたことを書いてみたいと思います。



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