昨年、購入した本は全部で155冊でした。
独身だった15年くらい前は、年間で300冊以上買っていたので(「読んでいた」ではない点に注意)、自分ではめっきり減った、と思っているのですが、ともかくその中から印象に残ったものをあげていきます。
といっても、よほど興奮したものはブログに記事を書いてしまっているので、それを引用しつつ。

『笠原和夫傑作選』


やはり年間チャンピオンはこのシリーズですね。
国書刊行会の単行本ということでかなり値が張りましたが、全部買いましたよ。
内容は半分以上は既読の作品だったので、買った時点ですでに「積ん読ではない」というのもポイント高し。
関連記事:国書刊行会「笠原和夫傑作選」刊行開始!

『筒井康隆、自作を語る』
筒井康隆、自作を語る
筒井 康隆
早川書房
2018-09-19


ブログでは紹介しそびれましたが(いや、取り上げたっけ?忘れました)、筒井康隆のインタビュー本。刊行予告を目にしたときはもっと浩瀚なものをイメージしましたが、案外薄い装丁で、書店で目にしたときはちょっとがっかりしました。
しかし、読んだら大満足。
トークライブを活字にしたものですが、インタビュアーの日下三蔵氏がとにかくすごい。筒井康隆のちょっとした発言にいちいち注釈を加えたり、事実関係を訂正したり。対談形式なら「あとで編集したんだろう」ということになってしまいますが、お客さんの反応込みで収録されている部分が多いので、きっとライブでこのやり取りをやっていたんでしょう。筒井康隆の発言内容もファンとしては非常に楽しいものでしたが、それよりも日下さんの博覧強記ぶりに圧倒されました。

『絶景本棚』
絶景本棚
本の雑誌社
2018-02-22

リンク先:Amazon

「本の雑誌」巻頭グラビアを書籍化したものですが、これは本当に素晴らしい本。
本棚写真集というもの自体は、これまでにも何度か企画がありましたが、ここまでバッチリとピントを合わせて、意図的に高精細な写真としたものはなかったように思います。おかげさまで、思う存分、本棚読書を楽しめました。
関連記事:何時間でも熟読できる写真集「絶景本棚」(本の雑誌社)

『石上三登志スクラップブック』


これもブログで紹介済みですが、ミステリ映画の関連本としてはピカイチ。
読んだ当時の興奮ぶりは、こちらの記事をお読みください。
関連記事:ミステリ映画ファン感涙「石上三登志スクラップブック 日本映画ミステリ劇場」

というわけで、今年もどんな新しい本が出るのか、楽しみにしながら過ごしたいと思います。
 


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