201812幽303

怪談専門雑誌「幽」30号が発売されました。
「平成怪談、総括!」という特集に「これは大変」とさっそく買ってきたのですが、なんとなんと、今号を最後に「幽」の刊行には区切りをつけ、来夏からは「怪」とあわせたリニューアルが行われるということです。
2004年に「幽」が創刊されたときは、本当に興奮しましたね。
今回の特集でも語られていますが、怪談がブームとして認識されるようになったのはメディアファクトリーから再刊・シリーズ化された「新耳袋」がきっかけで、これが1998年のことでした。
それから数年、小説・エッセイの分野で怪談を得意とする書き手が次々と登場し、機が熟したところで「幽」の創刊。これぞ怪談文芸の本拠地、という場所が出来た印象でした。
あれからもう15年も経つとは。

当初は狂喜し、20号くらいまでは毎号必ず買っていたのですが、しかし、どんどん増える置き場所に困り、数年前にとうとう「気に入った連載は単行本を買うからいいや……」と、買うのをやめてしまいました。
うーん、30号で終わると先が見えていたら、やっぱりちゃんと買っていればよかった。

それはともかく、「平成怪談文芸年表」や怪談実話を巡る座談会、角川ホラー文庫の回顧など、筆者の世代には懐かしく、また資料価値も高い記事が満載。さらには、伊藤潤二と高橋葉介の対談まで!
最後まで、怪談については絶対の信頼をおける雑誌でした。
リニューアルで「怪」と一緒になるというのが気になりますが(「妖怪」と「幽霊」とは厳然と違うので)、今後、どんな展開をするのか楽しみにしたいと思います。

怪談専門誌 幽 VOL.30 (カドカワムック 763)
KADOKAWA
2018-12-18




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