201812ビッグリボウスキ302

コーエン兄弟はジョエル・コーエン、イーサン・コーエンという二人兄弟の映画監督・脚本家で、共同で映画を製作しています。
一般的な知名度はそれほど高くはない印象がありますが、映画好きのあいでは非常に人気があり、筆者も以前は、コーエン兄弟の新作が公開されるとなれば「とりあえず見ておかなければ」という感じで、必ず見ていたものです(ここ数年、そもそも映画をあまり見ていないので、コーエン兄弟の作品も追いかけきれていないのですが……)。

基本的にはサスペンスというかスリラーと言うか、ミステリ寄りの筋書きが多いのですが、独特のユーモア感覚が溢れており、どっちかと言うとそこに人気があります。
クエンティン・タランティーノとは雰囲気はまるで違いますが、まあでも映画史の中で大雑把にくくると同時代の同じカテゴリーに入れられんじゃないかな、と思っています。

ここ数年はあまり大きな話題作は公開していませんが、「この人たち何者?」と興味を持たれた方のために、おすすめをいくつかご紹介します。



コーエン兄弟の入門に最適なのは、最高傑作とも評価されているこちら「ファーゴ」でしょう。
アメリカ・ノースダコタ州(ド田舎)の都市・ファーゴが舞台のクライムサスペンスです。
気の弱いが全く善人とは言えないカーディーラーである主人公は、借金の清算のため、チンピラを雇ってに妻を誘拐させ、大金持ちである妻の父親から身代金をせしめようとします。
ところがこのチンピラどもがとんでもないDQNぶりを発揮し、事件は主人公のまるで手に負えない方向へ飛んでいってしまいます。
まあともかく、この短絡的すぎて、逆に全く予想できない悪党2人の暴走ぶり、あまりに情けない主人公のダメっぷり、この辺が見ものです。
事件を追う、妊娠中の女性警官をフランシス・マクドーマンドが演じてアカデミー主演女優賞を獲りました。



「ファーゴ」と並んで評価の高い一作がこちら。やはりクライムサスペンスです。
これはコーエン兄弟にしては珍しく、ユーモア要素控えめ。その分、どこまででも追いかけてくる殺し屋の恐ろしさがこれでもかと描かれています。
一部の映画好きだけでなく、一般客のあいだでも話題になり、アカデミー賞の作品・監督・助演男優・脚色の各賞を受賞しました。



2011年の比較的最近の映画です。
コーエン兄弟初の西部劇でしたが、個人的にはこれはむちゃくちゃ良かった。
14歳の少女が賞金稼ぎを雇い、父のかたきを討つため悪党を追う、という物語ですが、この女の子を演じたヘイリー・スタインフェルドがかわいいこと!
堂々とした小憎らしいトークで2人の賞金稼ぎを翻弄するさまは、まさにコーエン兄弟節炸裂といったところですが、実は原作小説に極めて忠実に作られています。もともとコーエン兄弟向けの素材だったようです。



さて、コーエン兄弟の最高傑作といえばこちら、「ビッグ・リボウスキ」でしょう。
「ファーゴ」がコメディ色もあるクライムサスペンスだったのに対し、こっちは筋書きは同じように犯罪劇ですが、完全にコメディ。まるで予想できない方向に話を転がしながら、抱腹絶倒のシーンが続きます。
何回見ても楽しい映画なので、これはDVDかブルーレイを買って損はありません!

 


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