全くどうでも良いことなのに、なかなか記憶から消えないことがあるので、もしかすると誰かの何かの役に立つかもしれないと記録しておきます。

25年ほど前、筆者の通っていた高校では日本文学史に出てくる「八代集」を覚えるための歌が流行っていました。「八代集」というのは、平安時代から鎌倉時代初期にかけて編まれた勅撰和歌集のことで、
・古今和歌集
・後撰和歌集
・拾遺和歌集
・後拾遺和歌集
・金葉和歌集
・詞花和歌集
・千載和歌集
・新古今和歌集
の8つです。

これが順番を含めて「テストに出る」ということで、必死で暗記をしなければいけないのですが、それを語呂合わせで済ませるための歌です。
「一週間」の曲に載せてどうぞ。


テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー

ヤクザの兄さんと知らず、足を踏んでしまったよ
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー

ろっ骨をコキン(古今)と折られ、五千(後撰)円ふんだくられた
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー

周囲(拾遺)には人だかり、後ろ周囲(後拾遺)、人だかり
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー

金曜(金葉)日は歯科(詞花)へ行って、洗剤(千載)で歯を磨かれた
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー

帰路にまたヤクザの兄さん、怖い顔で立っていた
ろっ骨を新たにコキン(新古今)、これが私のハジ大集です
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャ
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャーリャー


この歌はプリントで入手した記憶がありますが、もちろんそんなものは保存していないので、記憶だけで書いています。本来の歌詞と違うところがあるかもしれません。
作詞者が誰なのか全く知りませんが、もし著作権のあるものだったらすみません、削除するのでご連絡ください。念のためWebで検索はしてみましたが、この歌詞はヒットしませんでした。たぶん「金葉」というところから「一週間」に絡めることを思いついたのでしょうけれど、あまりにムリヤリで洗練とは程遠いあたり、わが校にいつか在籍していた先輩によるものではないかと思うのですが。(筆者の父は38代前の先輩なのですが、当時尋ねたところ「知らん」ということでした)

筆者はこの歌のおかげで、八代集の順番を完璧に覚えられたので、「楽に済ませられてラッキー」と思ってましたが、その後に受けたいかなるテストでも八代集の名前と順番を問われることもなく、またその後の人生においても「覚えていてラッキーだった」と思ったことは一度もありません。


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