カッパ・ノベルスから1997年に刊行されたアンソロジー「探偵くらぶ」(全3冊)の目次です。
1946年から1958年、つまり戦後の本格ブームが起こり、やがて松本清張の「点と線」がベストセラーになるまでの「探偵小説」の時代から作品を選んでいます。
ほかでは読めないとんでもないマニアックな作品が多い(というか、マニアックな作品しか収録されていない)のが特徴です。

『探偵くらぶ 上 奇想編』

防空壕(江戸川乱歩)
聲なき迫害(大倉輝子)
暫日の命(大河内常平)
柳下家の心理(大下宇陀児)
米を盗む(香住春吾)
処女水(香山滋)
すとりっぷと・まい・しん(狩久)
R夫人の横顔(水谷準)
悲恋(森下雨村)
どんたく囃子(夢座海二)
姦魔(鷲尾三郎)
魔女物語(渡辺啓助)

『探偵くらぶ 中 本格編』

犯罪の場(飛鳥高)
絢子の幻覚(岩田賛)
千早館の迷路(海野十三)
廻廊を歩く女(岡村雄輔)
接吻物語(川島郁夫)
破小屋(楠田匡介)
雲の殺人事件(島久平)
痴人の宴(千代有三)
霊魂の足(角田喜久雄)
凧師(宮原龍雄)
神楽太夫(横溝正史)

『探偵くらぶ 下 浪漫編』

くびられた隠者(朝山蜻一)
赤痣の女(大坪直行)
死の湖畔(岡田鯱彦)
人形師の幻想(木々高太郎)
猟銃(城昌幸)
くすり指(椿八郎)
時計二重奏(永瀬三吾)
枯野(日影丈吉)
白い外套の女(氷川瓏)
猿神の贄(本間田麻誉)
記憶(宮野叢子)
万太郎の耳(山田風太郎)

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