201804ホテル・ルワンダ210

この映画は2004年末に製作されたものの、日本での公開は2006年初頭のことで、まる1年のブランクがあります。
この間、ちょっとした騒動になっていました。
実は、アメリカで公開された時点では、日本公開予定が全くなかったのです。
その時の事情は、町山さんのブログ記事がまだ残っていました。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20050616

もともとは主演のドン・チードルのファンが「日本で公開して欲しい」と運動を始めたのがきっかけでしたが、町山さんを巻き込んだことで「映画秘宝」誌でも取り上げられ、インターネット上で署名が集められたりしていました。

当時の筆者はリージョン1対応のDVDプレイヤーを持っており、輸入盤を熱心にチェックしていましたので「そんなレアな映画はチェックしておかなければ」という程度の関心で、北米盤のDVDが発売されると、輸入DVDショップへ買いに出かけました。
店員さんへ尋ねると「はいはい」と案内され、たくさん積んであったので、やはり「見ておきたい」と考える人は多かったようです。
帰宅後にさっそく鑑賞すると、これはかなり打ちのめされましたのね。

1994年のルワンダ虐殺を描いた映画なのですが、この理不尽な恐怖!
フツ族とツチ族の民族対立とされていますが、劇中でも触れられているように、この二つの民族には血統や文化の面でほとんど違いはありません。
しかし、ラジオなどを使った猛烈なヘイトスピーチによりツチ族に対するフツ族の憎悪が沸点に達した段階で、大統領の暗殺事件が起こり、これがきっかけで一気にツチ族の大虐殺が始まります。
「隣人が、ある日突然、武器を持って襲ってくる」という状況で、フツ族の主人公はツチ族の妻を守りながら、支配人を務めるホテルでツチ族の難民をかくまい、事態の打開にあたる、という物語です。
見終わると、あまりの緊張感で喉がカラカラになっていました。
「宇宙戦争」「キリング・フィールド」「シンドラーのリスト」「ブラック・ホーク・ダウン」など、あらゆる名作映画をまとめて鑑賞したくらいの衝撃でした。
さっそく、日本公開を求めるインターネット上の運動へ署名を一票投じたものです。

2006年の年明けに、日本でも公開されました。
ユーロスペースから改装したばかりのシアターN渋谷での単館興行という形でスタートしましたが、公開後一週間くらい経って、平日の夜に見に行ったところ、チケット売り場は大行列、客席はすし詰め状態で、かなり盛り上がっていました。


 


関連コンテンツ