201712伊藤潤二研究154

12月20日発売と予告され、心待ちにしていた「伊藤潤二研究 ホラーの深淵から」。
今日(19日)、書店を覗くとすでに積んであり、さっそく購入してきました。

内容は期待以上です!
ロングインタビューは興味深い内容でお腹いっぱい。
しかし、それよりも目が釘付けになったのは仕事場の写真。本棚の写真まで掲載されています。わが家にもある本がちょこちょこ見つかって(しかも結構マニアックなものばかり)、ちょっと嬉しい。(本記事の最後に、リストをまとめました)

それから、単行本未収録作品。
3月にNHK「浦沢直樹の漫勉」へ伊藤潤二が出演した際、「恐怖の重層」という短篇を執筆中でしたが、これが収録されています。(番組ホームページはこちら
初期の作風を思わせる傑作です。
「首吊り気球・再来」は掌編というべき長さですが、ファンには嬉しい内容です。

どの記事も隅々まで舐めるように堪能できますが、資料面でも充実しています。全作品の掲載誌および収録単行本一覧があり、これは伊藤潤二マニアには必携のものでしょう。単行本未収録作品が意外と多いのですが、マンガ雑誌の古本はなかなか集めるのが困難なので、いずれ書籍へまとめられる日を待ちたいと思います。

全体的にファンブックとしては大満足の内容です。旧作をしばらく読み返していなかったのですが、改めて全部読み直したいという気分になりました!




【どうでもよいオマケ】
仕事場の写真で確認できた範囲で、わが家の蔵書とかぶっていた本・DVD(伊藤潤二の著作以外)





映画はやくざなり
笠原 和夫
新潮社



漂流 本から本へ
筒井 康隆
朝日新聞出版



創作の極意と掟
筒井 康隆
講談社









写真の奥のほうがピンぼけしているので、はっきり確認できたのはこれくらいです。せっかく本棚の写真を撮るなら、全景を正面からパンフォーカスにしてほしかったもんです。
自著が並んでいる棚にピントをあわせているため、その他の棚の情報量が少ないのですが、見える範囲でわかるのは、ビートルズ、特撮、つげ義春、筒井康隆がお好きなようです。筒井康隆は上記の2冊に加え、出版芸術社の「筒井康隆コレクション」も何か一冊写っていますが、画面の端にあるためタイトルを確認できません。
 
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