備忘の都

40年間の読書で得た偏った知識をツギハギしながら、偏った記事をまとめています。同好の士の参考に。

2017年10月

『水滸伝』備忘録 あらすじと登場人物(二十一回~二十五回)

201710水滸伝136

前回に続き、現在刊行中の新訳「水滸伝」(講談社学術文庫)を読みながら、メモとして作成しているあらすじと登場人物です。赤字は百八星の初登場回です。講談社学術文庫版「水滸伝」は第二十二回までが1巻、第二十三回からが2巻の収録です。「金瓶梅」の原型として有名な武松・潘金蓮・西門慶のエピソードは2巻の冒頭にあります。

第二十一回 虔婆酔打唐牛児 宋江怒殺閻婆惜

登場人物:宋江、王婆、閻婆、張文遠、唐二哥(唐牛児)
あらすじ:声をかけたのは仲人婆をしている王婆だった。友人の閻婆が困っているので金を融通してほしいという話で、宋江は快く引き受けた。閻婆は宋江を気に入り、娘・閻惜の婿にしたいと考え、王婆が話をまとめた。宋江はもともと女性に興味が薄かったため、閻惜との関係はすぐに冷えた。ある日、宋江は同僚の張文遠を連れて閻惜の家で酒を飲んだ。閻惜は張文遠に一目惚れしてしまい、あっという間に二人は深い仲になった。噂は宋江の耳にも入ったが、特に気にもとめず、ますます閻惜の家から足が遠のいた。閻婆は二人を仲直りさせようと、役所にいた宋江を無理やり家へ連れてくると、なんのかんのともてなそうとした。その時、家の前を宋江の知人の唐二哥(唐牛児)が通りかかり、機転を効かせて宋江を外へ連れ出そうとした。閻婆は怒り、唐牛児にビンタを食らわすと追い出した。結局、宋江は閻惜と改めて罵り合い、明け方に家を出た。帰宅途中、宋江は役所からそのまま持って出ていた書類袋を閻惜宅に忘れてきたことに気づいた。中には、晁蓋から受け取った手紙が入っている。宋江は慌てて取りに戻った。一方の閻惜は、宋江が忘れ物を覗き、彼が梁山泊の強盗とつるんで金をもらっていることを知り、宋江を排除して張文遠と一緒になる手がかりを得たと喜んだ。そこへ宋江が、袋を取りに戻ったため離縁を迫り、宋江は了承する。そして、晁蓋から贈られた金も要求するが、宋江は金を受け取っていないため、口論となり、はずみで宋江は閻惜を殺害する。宋江は手紙を取り返し、その場で燃やした上で、階下へ降り、閻婆に娘を殺したことを告げる。閻婆ははじめは「娘が悪い」と理解を示すが、外へ出た途端に宋江を捕まえ「人殺し」と叫び始めた。宋江をよく知る人々は信じようとしなかったが、通りかかった唐牛児は機転を効かせて宋江を逃がす。すると、今度は唐牛児が閻婆に捕まってしまった。

第二十二回 閻婆大閙?城県 朱仝義釈宋公明

登場人物:唐牛児、張文遠、宋大公、宋清、朱仝、雷横、武松
あらすじ:唐牛児は役人に引き渡され、役所へ連れていかれた。閻婆は殺人犯の宋江を唐牛児が逃したと訴えるが、長官は宋江をよく知っていたため、唐牛児が犯人だと決めつける。張文遠が出てきて、捜査を開始する。張文遠もやはり宋江が犯人だと訴え、長官もかばいきれなくなってきたが、宋江はすでに逃亡したあとだった。代わりに父親の宋大公と弟の宋清とを捕まえようとするが、父親はすでに宋江と縁を切っており、役所の証明書も持っていた。長官は諦めようとしたが、閻婆と張文遠が更に上級の役所へ訴えると言い出すため、やむを得ず朱仝と雷横とを父親宅へ派遣する。朱仝が床板を剥がすと宋江が隠れていた。朱仝は宋江を見逃す。そして、朱仝と雷横とは役所へ戻り、宋江の行方はわからず、父親も縁を切っているため罪に問えないと伝え、さらに朱仝はあちこちへ賄賂をばらまいて一件は落着する。宋江は穴蔵から出てくると、弟の宋清と共に逃避行に出る。二人は滄州の柴進の元へ行くことにする。そして、柴進の屋敷で兄弟は歓待を受ける。宋江は酔って部屋へ戻る途中、炭火がいっぱい入った十能の柄を踏んでしまい、火にあたっていた男に火傷を負わせてしまう。

第二十三回 横海郡柴進留賓 景陽岡武松打虎

登場人物:宋江、武松、柴進
あらすじ:飛び起きた男・武松は怒ったが、宋江の名を聞くと平伏した。武松は清河県で人を殴り、殺してしまったと思いこんで柴進の屋敷へ逃げ込んでいたのだった。しかし、死んだと思っていた男が息を吹き返していたとしり、兄の家へ帰ろうと考えていたところだった。柴進の屋敷で宋江と武松は親交を深め、やがて武松は兄の元へ去ることになった。宋江と宋清とは見送りに出た。途中の居酒屋で宋江と武松とは義兄弟の契りを結ぶ。宋江と宋清は武松とわかれ、柴進の屋敷へ帰った。武松は一人で旅を続け、陽谷県に差し掛かると居酒屋で一休みした。そこの主人から、道の先にある景陽岡では大きな虎が出るので気をつけるよう忠告を受けるが、ベロベロに酔った武松は気にせず岡をのぼった。すると、途中で本当に大虎に出くわす。武松は虎と格闘し、殴り殺してしまった。大虎に悩まされた人々は大喜びし、陽谷県の長官は武松を都頭に任命した。武松は上官からも愛され、住民にも慕われた。そんなある日、役所の前で急に声をかけられた。

第二十四回 王婆貪賄説風情 ?哥不忿閙茶肆

登場人物:武松、武大、潘金蓮、王婆、西門慶、?哥
あらすじ:声をかけたのは、武松の兄・武大だった。武大は「チンチクリンの青びょうだん」とあだ名される冴えない男だったが、最近、潘金蓮という美女を娶ったばかりだった。しかし、周囲が潘金蓮の浮気性をからかうため清河県で落ち着いて生活ができず、陽谷県へ引っ越してきて、役所の前で餅を売って生活していたのだった。武大が武松を連れて家へ帰ると、潘金蓮は武松の魅力の虜になってしまい、武松もこの家へ引っ越してくるよう言いくるめてしまった。武松がさっそく兄の家へ身を寄せると、潘金蓮は武大の留守を狙って武松へ言い寄ったが、武松は一喝して拒絶する。そして、武松は家を出てまた役所で寝泊まりするようになった。そんなある日、県の長官は溜め込んだ財産を東京の親類の元へ預けようと考えたが、輸送中に強奪されるのを恐れ、武松に護衛を命じる。武松は武大の元を訪れ、しばらく出張に行くことを告げ、毎日の商売に出かけるときは遅く出かけて早めに帰るように、と忠告をする。潘金蓮は武大がほとんど家をあけなくなったため怒るが、やがておとなしく生活するようになった。そんなある日、門前の簾を下ろそうとした潘金蓮は通りかかった男の頭へぶつけてしまう。西門慶という男で、もともとは金持ちのゴロツキで、いまは役所の前で薬屋を営んでいる。西門慶は潘金蓮に一目惚れした。なんとか彼女に近づこうと潘金蓮の隣家に住む王婆に協力を求める。王婆は仲を取り持ち、あっという間に二人は深い仲になる。さて、?哥という少年が西門慶を尋ねて王婆の家を訪ねたが、殴られて追い出される。そのため、この二人の関係に気づいてしまう。

第二十五回 王婆計啜西門慶 淫婦薬鴆武大郎

登場人物:武大、潘金蓮、王婆、西門慶、?哥、何九叔
あらすじ:?哥は潘金蓮と西門慶との関係を武大へ告げ口する。そして、武大は二人が密会している王婆の家へ、?哥の協力を得て踏み込む。しかし、そこで西門慶に胸を蹴られて、意識を失ってしまう。潘金蓮は寝たきりになった武大を看病もせず、相変わらず西門慶と逢引を重ねる。武大が、このことを弟の武松が知ったらただでは済まないと告げると、潘金蓮は王婆に相談し、武大の殺害を決意する。王婆が授けた知恵は、西門慶の営む薬屋にある毒を武大へ飲ませることだった。薬を飲んだ武大は体中の七つの穴から血を流して死んでしまった。検死官の何九叔が武大の家を訪れようとすると、西門慶がなんやかやともてなされ、多額の金を渡される。訝しみながら武大の死体を見た何九叔は、驚いて倒れてしまう。

関連記事:
待望の新訳刊行! 井波律子『水滸伝』(講談社学術文庫)
『水滸伝』備忘録 あらすじと登場人物(一回~五回)
『水滸伝』備忘録 あらすじと登場人物(六回~十回)
『水滸伝』備忘録 あらすじと登場人物(十一回~十五回)
『水滸伝』備忘録 あらすじと登場人物(十六回~二十回)

野村芳太郎監督 おすすめミステリ映画10選

20170501鬼畜064

邦画界でミステリ映画の第一人者といえば、やはり70年代を中心に松竹でミステリ映画を量産した野村芳太郎でしょう。松本清張原作映画が有名ですが、横溝正史、エラリー・クイーンなども原作にしています。金田一耕助シリーズを撮った市川崑もミステリへの造詣の深さで知られていますが、原作選択の幅広さや監督本数を考えると、やはり野村芳太郎に軍配があがると考えています。
また、比較的地味な作風にも関わらず今に至るも根強い人気があり、特にミステリ映画は主要作のほとんどがブルーレイで発売されています。
今回は、野村芳太郎監督の傑作ミステリ映画を、筆者の個人的なおすすめ順でご紹介します。

鬼畜(昭和53年)



以前に「映画「鬼畜」のロケ地をGoogleストリートビューで巡る」という記事まで書いているくらい、ともかく好きで好きでたまらない映画です。
とはいえ、内容は子殺しという陰惨極まる内容です。正直、どこにこんなに惹かれているのか、自分でもよくわからないのですが……
ストーリーの内容よりも、緒形拳、岩下志麻、小川真由美の3人が繰り広げる凄まじく濃い芝居に釘付けになってしまう映画だと思います。こんな暑苦しい映画は、平成の今日ではもう作れないよな、と思ってしまいます。昭和の空気が特盛りなので、ついつい、上記のような記事を書いてノスタルジーに浸りたくなるというわけです。(ちなみに二人目の子ども・良子は設定上、筆者と同い年)
松本清張の原作は短編です。このため、映画では大きく話を膨らませ、ストーリーの骨格以外はほぼオリジナルと言ってよい内容です。新潮文庫の『張込み』に収録されています。


事件(昭和53年)



大岡昇平の原作はそもそもミステリを目指して書かれたものなのかどうかよくわからないのですが、結果的には法廷ミステリの傑作として知られ、日本推理作家協会賞を受賞しています。原作の単行本が刊行されてすぐに公開されたのがこの映画です。
原作は一見単純な殺人事件が、裁判の過程で様相をがらりと変えていく様を、克明な法廷シーンを通して描いています。法曹界のプロも驚くほど精緻な描写で知られています。
映画は約2時間におさめるため、原作をある程度簡略化していますが、それでも重厚感たっぷりの大作に仕上がっています。筆者は、この映画での渡瀬恒彦の演技が大好きです。東映時代からおなじみのチンピラ役ですが、体を張ったアクションは全くなし。しかし、本当に「上手い!」としか言いようのない演技を見せてくれます。
なお、原作は長らく新潮文庫の定番として版を重ねていましたが、今は電子書籍しか販売されていません。残念に思っていたところ、来月の創元推理文庫新刊ラインナップにタイトルが見えました。これは素晴らしいことです。

事件 (創元推理文庫)
大岡 昇平
東京創元社
2017-11-22


影の車(昭和45年)



原作は松本清張の短編「潜在光景」。正直、地味な短編で、映画も地味な雰囲気です。
では、いったいこの映画のどこがすごいのか。
それは岩下志麻のエロさに尽きます。
……なに言ってんの、と思われるかも知れませんが、騙されたと思って一度見ていただきたい。みうらじゅんも太鼓判を押すいやらしさ。
また、高度成長期、開発途上にあるニュータウンが舞台で、ロケ撮影によって記録された当時の風景もグッと来ます。
何度も見直してしまう要素がいろいろとある映画ですが、ストーリーはあんまり印象に残りません(それは俺だけか?)。
原作の短編「潜在光景」は新潮文庫『共犯者』に収録されています。


疑惑(昭和57年)


あの頃映画 the Best 松竹ブルーレイ・コレクション 疑惑 [Blu-ray]
桃井かおり
松竹
2015-05-08


上位に松本清張原作が続きますが、やっぱり傑作はここに集中してしまうんですね。これも原作は短編で、主役の弁護士も女性ではなく男性です。映画化にあたってかなり話を膨らませています。
この映画の魅力は、これもまた岩下志麻の魅力です。しかし、今回は色っぽさはまるでなく、強面の弁護士です。桃井かおり演じる前科4犯の悪女が夫殺しで逮捕され、岩下志麻が弁護人を担当することになります。共闘すべき関係にもかかわらず、エリート対悪女の火花がバチバチと飛び散るというわけで、原作には全くない部分が見どころとなっています。「鬼畜」に匹敵する濃厚な演技合戦を堪能できます。
原作は文春文庫に収録されています。


震える舌(昭和55年)



これは全然ミステリ映画ではないのですが、野村芳太郎のミステリ映画を愛する人であれば確実に楽しめる一作なので、「広義のミステリ」としてここでご紹介しておきます。
渡瀬恒彦・十朱幸代夫妻の娘が破傷風にかかって死にかける、という闘病記なのですが、ともかくこの病気の描写がすごい。「エクソシスト」のリンダ・ブレアみたい、ということがよく言われるのですが、確かにほかに表現のしようがないすさまじさなのです。
破傷風って、本当にこんな風になるの? と見終わると調べてみたくなることは確実ですが、なんか本当みたいですよ。怖すぎ。
というわけで、公開当初からホラー映画扱いされているのですが、三木卓の原作は「娘を失った夫婦に将来はあるのか」というテーマで書かれた純文学です。講談社文芸文庫に収録されています。ストーリーは映画と同じですが、全くホラーではありません。

震える舌 (講談社文芸文庫)
三木 卓
講談社
2010-12-15

配達されない三通の手紙(昭和54年)



原作はエラリー・クイーン「災厄の町」。邦画で唯一のクイーン原作映画です。
舞台を日本へ移し、ライツヴィルではなく、萩で事件が起こります。
原作にかなり忠実に描かれているのですが、一点だけ筆者の気に食わないことがあります。それは肝心のエラリー・クイーンです。
ロシア人と日本人とのハーフのモデル・蟇目良が演じていますが、名探偵っぽい雰囲気がまるでなく、そもそも扱いも主役ではありません。屋敷に滞在していたアメリカ人青年という設定なのですが、完全に脇役になっています。ふつうに日本人の設定でよいので、もっと名探偵っぽい人に演じてほしかったものです。それこそ、石坂浩二とか。
という不満はあるものの、ミステリ映画としては上質です。栗原小巻の魅力も堪能できます。
原作は少し前に越前敏弥の新訳が出ています。旧訳からとある重大な設定変更がされた、というのがウリなので、むかし読んだ、という方もお試しください。


八つ墓村(昭和52年)



「たたりじゃー」というCMが今も伝説に語られる「八つ墓村」。原作はいわずとしれた横溝正史です。
本来は、角川映画の第一作は「犬神家の一族」ではなく、こちらの「八つ墓村」になるはずでした。しかし、なんのかんのと色々事情があり、結局は角川映画ではなく松竹映画として「犬神家」の翌年に公開されることになりました。
そんなこともあり、舞台設定は原作の昭和20年代ではなく、現代(と言っても公開当時の昭和50年代初頭)となっており、冒頭は空港でジャンボジェット機の誘導の仕事をしている寺田辰弥の姿から始まります。「犬神家の一族」が公開されるまでは、金田一耕助のスタイルは「ディスカバー・ジャパン」ではなく「同時代」という認識でした。したがって、70年代横溝ブームの中でも、最初期に製作された「本陣殺人事件」と「八つ墓村」の2本では、金田一耕助は同時代の「冴えない服装」なのです。
野村芳太郎監督の作品はどちらかといえば現代的にきちんと整理されている印象があり、怪奇趣味の本作は異色といえます(それは石坂浩二の金田一シリーズを撮った市川崑も同じことですが)。
この映画が受けている理由は、やはりオドロオドロしすぎる描写の数々に尽きるでしょう。
冒頭の落武者狩り、山崎努による三十人殺しなど、すさまじいインパクトです。
この辺は原作にこだわって再現していますが、一方でミステリ的な要素はだいぶ端折っています。本来「八つ墓村」は横溝正史作品の中でも本格度が高めの作品のはずですが、冒頭に置かれた大量殺人のエピソードが強調されすぎている印象があります。
そんなわけで、筆者の評価は低めの映画なのですが、世間の評判を考慮して本記事ではこの辺りの順位に置いておきたいと思います。


砂の器(昭和49年)

あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション 砂の器 [Blu-ray]
丹波哲郎
松竹
2014-10-03


「八つ墓村」と並び、野村芳太郎最大のヒット作にして代表作とされる「砂の器」。原作は、これもいわずと知れた松本清張です。
ただ、「八つ墓村」と同じく、筆者の評価はそんなに高くないんですよね。ヒット作というだけで色眼鏡で見てしまう、天邪鬼なのかも知れませんが。


昭和枯れすすき(昭和50年)



♪ 貧しさに負けたいえ 世間に負けた~
で知られる歌謡曲「昭和枯れすすき」。この曲からタイトルを借り、主題歌にしているこの映画ですが、実は原作は結城昌治の短編「ヤクザな妹」なのです。
と言っても、原作を読んでいないので、歌謡曲と原作と、どっちの影響が濃いのかさっぱりわからないのですが……
筆者としてはこの映画も、ロケ撮影で記録された昭和の新宿にひかれます。
原作を収録した短編集「刑事」は電子書籍で購入可能です。


白昼堂々(昭和43年)



これまた結城昌治原作です。
筆者は結城昌治の作品の中では、実はこの「白昼堂々」が一番好きで、何度読み返しても大笑いしてしまうのですが、渥美清主演で原作にかなり忠実に映画化しています。野村芳太郎は松竹の職人監督なので、この手のコメディを量産しており、フィルモグラフィにおいてはむしろ、シリアスな松本清張原作物の方が異色といえます。上記「影の車」とほぼ同時期の映画ですが、あまりの雰囲気の違いに驚かされます。
なお、原作は角川文庫、講談社大衆文学館、光文社文庫と、何度も文庫化されていますが、今はいずれも品切れしています。ちくま文庫か創元推理文庫あたりでまた拾ってくれないものか、と思うのですが。



関連記事:
金田一耕助映画のサウンドトラック
映画「鬼畜」のロケ地をGoogleストリートビューで巡る(前編)
野村芳太郎監督「影の車」(1970年)

ちくま文庫「内田百閒集成」収録作品一覧

ちくま文庫「内田百閒集成」収録作一覧
(リンク先はAmazonです)

『内田百閒集成 1 阿房列車』

特別阿房列車
区間阿房列車
鹿児島阿房列車
東北本線阿房列車
奥羽本線阿房列車
雪中新潟阿房列車
春光山陽特別阿房列車
解説(和田忠彦)
雑俎(平山三郎)

『内田百閒集成 2 立腹帖』

見送り
一等車
立腹帖
旅愁
風稿録
曾遊
官命出張旅行
非常汽笛
汽笛一声
一等旅行の弁
鉄道館漫記
荒手の空
小列車
通過列車
初乗り
夜汽車
寝台車
洋燈と毛布
乗り遅れ
戻り道
その時分
先年の急行列車
列車食堂
関門
れるへ
時は変改す
九州のゆかり
偽物の新橋駅
八代紀行
千丁の柳
沿線の広告
臨時停車
車窓の稲光り
阿房列車の車輪の音
逆撫での阿房列車
解説(保刈瑞穂)
阿房列車の留守番と見送り(中村武志)

『内田百閒集成 3 冥途』

冥途
山東京伝
花火

道連

尽頭子
流木
柳藻
白子
短夜
蜥蜴
梟林記
大宴会
波頭
残照
旅順入城式
大尉殺し
遣唐使

流渦
水鳥
山高帽子
遊就館
昇天
笑顔
蘭陵王入陣曲
夕立鰻

北溟

棗の木
青炎抄
解説(多和田葉子)
芥川龍之介による同時代評(芥川龍之介)

『内田百閒集成 4 サラサーテの盤』

東京日記
桃葉
断章
南山寿
菊の雨
柳檢校の小閑
葉蘭
雲の脚
枇杷の葉
サラサーテの盤
とおぼえ
ゆうべの雲
由比駅
すきま風
東海道刈谷駅
神楽坂の虎
解説(松浦寿輝)
〈内田百閒〉解説(三島由紀夫)

『内田百閒集成 5 大貧帳』

夏の鼻風邪
俸給
質屋
秋宵鬼哭
百鬼園旧套
風燭記
炉前散語
御時勢
売り喰い
志道山夜話
金の縁
砂利場大将
錬金術
書物の差押
胸算用
揚足取り
布哇の弗
鬼苑道話
雑木林
百円札
二銭紀
他生の縁
濡れ衣
大晦日
歳末難題
吸い殻
払い残り
年頭の債鬼
迎春の辞
大人片伝
無恒債者無恒心
百鬼園新装
黄牛
可可貧の記
櫛風沐雨
高利貸しに就いて
鬼の冥福
うまや橋
第三債務者
解説(宮沢章夫)
のんびりした話(森田草平)

『内田百閒集成 6 間抜けの実在に関する文献』

間抜けの実在に関する文献
百鬼園師弟録
学校騒動記
学校騒動余殃
解夏宵行
三校協議会
漱石遺毛
虎の尾
漱石先生臨終記
湖南の扇
河童忌
亀鳴くや
長春香
明暗交友録
凸凹道
予科時代
新教官
梟先生
四君子
海軍機関学校今昔
哈叭道人夜話
石人
青木先生
読本の潜水艦
海賊大将軍
村上流船行要術
とくさの草むら
一粒一滴
空中分解
忘却論
白映えの烏城
ノミに小丸
乱れ輪舌FOT
カメレオン・ボナパルテ
実説艸平記
解説(堀江敏幸)
草平と百閒(小宮豊隆)

『内田百閒集成 7 百鬼園先生言行録』

百鬼園先生言行録
百鬼園先生言行余録
百鬼園先生言行録拾遺
掻痒記
弾琴図
猪の昼寝
狸気濛濛
正直の徳に就いて
茗荷屋の足袋
鉈豆
泥棒三昧
清香気
石油洋燈
泥棒談義
合羽坂
秋を待つ
春信
うぐいす
長い塀
浮世風呂
百鬼園浮世談義
七体百鬼園
竹橋内
おの字
忘却
ねじり棒

お前ではなし
つもりの遣り繰り
解説(石原千秋)
百鬼園先生追懐記(村山古郷)

『内田百閒集成 8 贋作吾輩は猫である』

贋作吾輩は猫である
解説(清水良典)
作品解説(伊藤整)

『内田百閒集成 9 ノラや』

ノラや
解説(稲葉真弓)
内田百閒先生のこと(吉行淳之介)

『内田百閒集成 10 まあだかい』

まあだかい
解説(内田道雄)
「イヤダカラ、イヤダ」のお使いをして(多田基)

『内田百閒集成 11 タンタルス』

翠仏伝
饗応
初泥
三鞭酒
年賀
酒光漫筆
養生訓
検校の宴
窮屈
タンタルス
山火事
麦酒
ひがみ
未練
酔余
鼻赤

一本七勺
我が酒歴
羽化登仙
初飛行
学生航空の発向
夏霧
羅馬飛行
第二の離陸
河豚
神風漫筆
坂の夢
飛行機と箏
飛行場の写真屋
神風機余録
飛行場の握り飯
学生航空の揺籃
羽田空港最初の離陸
波光漫筆
入船の記
岸壁の浪枕
新造
出船の記
船の御馳走
解説(内田樹)
畸人の印象(辰野隆)

『内田百閒集成 12 爆撃調査団』

爆撃調査団

『内田百閒集成 13 たらちおの記』

たらちおの記

『内田百閒集成 14 居候匆々』

居候匆々
王様の背中
解説(吉田篤弘)
かおるぶみ(谷中安規)

『内田百閒集成 15 蜻蛉玉』

蜻蛉玉
解説(玄侑宗久)
百鬼園と越天楽(宮城道雄)

『内田百閒集成 16 残夢三昧』

残夢三昧

『内田百閒集成 17 うつつにぞ見る』

うつつにぞ見る

『内田百閒集成 18 百鬼園俳句帖』

百鬼園俳句帖

『内田百閒集成 19 忙中謝客』

忙中謝客

『内田百閒集成 20 百鬼園日記帖』

百鬼園日記帖

『内田百閒集成 21 深夜の初会』

深夜の初会

『内田百閒集成 22 東京焼盡』

東京焼盡

『内田百閒集成 23 百鬼園戦後日記』

百鬼園戦後日記

『内田百閒集成 24 百鬼園写真帖』

百鬼園写真帖
profile

筆者:squibbon
幼稚園児の頃から40を過ぎた現在に至るまで読書が趣味。学生時代は読書系のサークルに所属し、現在も出版業界の片隅で禄を食んでいます。
好きな作家:江戸川乱歩、横溝正史、都筑道夫、泡坂妻夫、筒井康隆、山田風太郎、吉村昭。好きな音楽:筋肉少女帯、中島みゆき。好きな映画:笠原和夫、黒澤明、野村芳太郎、クエンティン・タランティーノ、ティム・バートン、スティーヴン・スピルバーグ、デヴィッド・フィンチャー。
ブログ更新通知:https://twitter.com/squibbon19

スポンサーリンク
ギャラリー
  • 宮脇孝雄『洋書天国へようこそ』は翻訳ミステリ・SFファンにおすすめ
  • 筑摩選書「ベストセラー全史【現代篇】」澤村修治
  • 立風書房『現代怪奇小説集』中島河太郎・紀田順一郎/編(1974年)目次
  • 笠原和夫脚本「博奕打ち いのち札」ついにDVD発売!
  • 学習漫画「日本の歴史」を買うなら、おすすめはどれ?人気4大シリーズ+αを比較
  • 小学1年生の次男が幽霊を目撃
プロフィール

squibbon

タグクラウド